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当然にも思える女子バレー「リベロ2人」の大胆構成 眞鍋監督が受け継ぐ「日本の生命線」が表彰台のカギ

チーム内でも小柄な福留と小島、リベロ2人という大胆なメンバー構成で世界に挑む【写真:中戸川知世】
チーム内でも小柄な福留と小島、リベロ2人という大胆なメンバー構成で世界に挑む【写真:中戸川知世】

男女ともにネーションズリーグ銀メダルの快挙「ディフェンス力は世界最強」

 この日早朝、男子がパリ五輪前哨戦のネーションズリーグで銀メダルを獲得した。女子も同大会で銀メダル。復活を支えたのはディフェンス力だった。もちろん、石川祐希、古賀紗理那両キャプテンの攻撃力はライバルを圧倒したし、セッターのゲームコントロールも抜群だった。と同時に注目されたのは驚愕の守備力。拾いまくり、つなぎまくり、長いラリーの末にエースが決める。それこそが、日本バレーの真骨頂だ。

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 象徴的なのは、大会のベストリベロに男女とも日本勢が選ばれたこと。福留と2人でチームのディフェンスを支えた小島は「私だけではなく、日本のレシーブが評価された」と話し、山本智大も「個人でとったとは思っていない」とパリ五輪代表から漏れた小川智大に感謝した。

 男女ともに世界一のリベロを擁し「ディフェンス力は世界最強」と評される日本代表。日本の伝統、松平氏の思い、そして素晴らしい2人の守備職人の存在を考えれば「リベロ2人制」は当然にも思える。現役時代9人制のバックセンターで「守備専門」だった松平氏の発案がきっかけで誕生したリベロ。日本がパリ五輪でメダルを獲得するためには、伝統のディフェンス力が不可欠といえる。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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