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大坂なおみは女子テニスの顔になれるか 「∞の可能性」に向くWTAファミリーの渇望

大坂なおみは次世代のマリア・シャラポワになれるか――。そういった期待が女子テニス界から膨らみつつある。シンガポールで行われたツアー最終戦、WTAファイナルはエリーナ・スビトリナ(ウクライナ)の優勝で幕を閉じた。そんな夢舞台に出場した世界ランク4位の日本人の人気は、現地でも凄まじかった。ランキング上位8人のみ出場できるベスト・オブ・ベストの大会でも、ファンから浴びる声援は群を抜いていた。

世界ランク4位まで上り詰めた大坂なおみ【写真:小林靖】
世界ランク4位まで上り詰めた大坂なおみ【写真:小林靖】

WTAファイナル現地舞台裏―WTA創設者が「可能性は無限大」と評した全米女王への期待

 大坂なおみは次世代のマリア・シャラポワになれるか――。そういった期待が女子テニス界から膨らみつつある。

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 シンガポールで行われたツアー最終戦、WTAファイナルはエリーナ・スビトリナ(ウクライナ)の優勝で幕を閉じた。そんな夢舞台に出場した世界ランク4位の日本人の人気は、現地でも凄まじかった。ランキング上位8人のみ出場できるベスト・オブ・ベストの大会でも、ファンから浴びる声援は群を抜いていた。

 世界各国のメディアの視線も熱い。大坂自身の会見でなくても、全米覇者に関する質問は相次ぐ。日本メディアが日本人アスリートをもてはやすのは今に始まったことではないが、海外メディアが手放しで称賛するのは極めて異例。大坂の株は高騰するばかりだ。

 マスコミやファン以上に大坂に期待するのが、同じWTAファミリーの関係者や選手だ。グランドスラムをシングルス、ダブルス、混合ダブルスで通算39勝したWTAの創設者でもある、生ける伝説ビリー・ジーン・キング夫人も大坂に惚れ込んでいる。

「本人が望むなら、可能性は無限大です。すでに凄い選手。多国籍な家庭の育ちがプラスに働いている。両親のそれぞれの文化から色んなことを学べている。日本はナオミを誇りに思うべきです。アメリカは彼女を我が子のように思っている。2つの国を代表できていて、素晴らしいことです」と元世界NO1は絶賛する。

 WTA関係者によると、大坂を悪く言う現役のツアー選手は誰一人といない。物静かで、「天然」キャラでユーモアのある大坂は他選手からおっとりしている妹のように可愛がられているという。

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