プロテスト8度不合格でも諦めなかった29歳 石田可南子、遅咲きの苦労人として誓う「皆の希望に」
女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は3日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で第2日が行われた。25位で出た石田可南子(フリー)は、2バーディー、6ボギーの76で回って通算4オーバー。カットライン上の52位で予選を通過した。昨年11月、9度目の受験でプロテストに合格。今月6日に30歳になるルーキーは、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員になれた喜びを感じつつ、そこを目指す苦労人たちの「希望」になることを誓った。
ワールドレディスサロンパス杯第2日
女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は3日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で第2日が行われた。25位で出た石田可南子(フリー)は、2バーディー、6ボギーの76で回って通算4オーバー。カットライン上の52位で予選を通過した。昨年11月、9度目の受験でプロテストに合格。今月6日に30歳になるルーキーは、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員になれた喜びを感じつつ、そこを目指す苦労人たちの「希望」になることを誓った。
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最終9番パー5。石田は80センチのパーパットを沈め、苦笑いした。午後スタートの選手を残したその時点では68位だったからだ。
「カットラインは3オーバーだと思って、最後はバーディーを狙っていました。う~ん、どうなるんでしょうか」
インを回った前半は2バーディーでトップ10入りもしていた。だが、グリーンが硬くなってきたアウトの後半は2番から5番まで4連続ボギー。7番、8番もボギーとして一気に順位を落とした。
「タフでした。ボギーが止まらくなってしまって……」
だが、1万人を超える大ギャラリーを前にプレーできること、JLPGA会員としてメジャー大会に出場できている喜びは噛みしめていた。
「これまでも予選会を通過して日本女子オープンは3度出場していますが、正会員のプロとしてのメジャー大会出場は気分が全然違います。今日はスタート前に同期(合格者)が『頑張ってください』と言って送り出してくれました」
今大会、昨年度のプロテスト合格者が裏方として大会運営を支える「ルーキーキャンプ」を行っている。だが、石田は昨年のツアー最終予選会(QT)53位の資格で出場。前々週のフジサンケイレディスに続き、今季2度目のレギュラーツアー出場となった。
「ルーキーキャンプも大事な経験ですが、やっぱり、出られる試合には出たいですから」