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女子バレー日本代表、パリ五輪出場へ決意新た 能登半島地震の避難所で噛み締めた感謝の想いと涙

バレーボール女子日本代表は、パリ五輪出場権を懸けて5月14日に開幕するネーションズリーグに臨む。アンタルヤ(トルコ)、マカオ(中国)、北九州、バンコク(タイ)を転戦する“最終決戦”を前に、チームは国内外で長期合宿を実施しているが、トレーニングの合間を縫って石川県へ移動し、4月14日に行われた「かほく市『とり野菜みそ BLUECATS ARENA』オープニングイベント 令和6年能登半島地震復興支援チャリティーマッチ」に参加。前日の13日には女子日本代表24名と眞鍋政義監督らが金沢市内の避難所を訪問し、プレーできる喜びと感謝の気持ちを噛み締めた。

バレーボール女子日本代表が金沢市内の避難所を訪問した【写真:荒川祐史】
バレーボール女子日本代表が金沢市内の避難所を訪問した【写真:荒川祐史】

復興支援チャリティーマッチ前日に金沢市内の避難所を訪問

 バレーボール女子日本代表は、パリ五輪出場権を懸けて5月14日に開幕するネーションズリーグに臨む。アンタルヤ(トルコ)、マカオ(中国)、北九州、バンコク(タイ)を転戦する“最終決戦”を前に、チームは国内外で長期合宿を実施しているが、トレーニングの合間を縫って石川県へ移動し、4月14日に行われた「かほく市『とり野菜みそ BLUECATS ARENA』オープニングイベント 令和6年能登半島地震復興支援チャリティーマッチ」に参加。前日の13日には女子日本代表24名と眞鍋政義監督らが金沢市内の避難所を訪問し、プレーできる喜びと感謝の気持ちを噛み締めた。

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 パリ五輪への挑戦を続けるバレーボール選手の登場に感激し、目に涙を浮かべる人の姿もあった。

 金沢市のいしかわ総合スポーツセンターにある1.5次避難所。ここには輪島市、珠洲市、能登町、穴水町など被災地各地から120人が集まり、1月1日の地震発生から3か月半が経過した今も避難生活を送っている。大変な日々を送るなか、この日は希望した高齢者約50人が女子日本代表選手たちとロビーで対面した。

 拍手で迎えられたチームは、まず日本バレーボール協会女子強化委員長の中村貴司氏とキャプテンの古賀紗理那が挨拶。その後は避難者やボランティアと一緒に記念撮影をしたり、サインを書くなど交流をした。

避難者やボランティアと一緒に記念撮影など交流を深めた【写真:荒川祐史】
避難者やボランティアと一緒に記念撮影など交流を深めた【写真:荒川祐史】

 参加した女性避難者は口々に「代表選手が訪問してくれて嬉しかった。身体も大きくて驚きました」「(石川)真佑ちゃんと写真を撮ってもらいました。石川兄妹が大好きだから、とても元気になりました」と、選手たちの訪問を喜んだ。

 また、バレーボールが好きだという女性ボランティアも、「応援している選手たちが忙しいなか、わざわざ来てくださって本当に嬉しかった。感激しました。避難者の皆さんもとても喜んでいて、涙を流されている方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べていた。

 選手たちは避難スペースも見学。古賀は「私たちにできることは一生懸命プレーをすることなので、私を含めチーム全員が一生懸命プレーして少しでも石川県の皆さんが『見てよかったな』『応援してよかったな』と思ってもらえるように試合をしたいと思います」と翌14日のイベント実施へ意欲を見せた。

 そして「私たちはプレーができることにまず感謝しないといけない」と語るとともに、「プレーできる喜びをしっかり噛み締めて、勝ちにこだわって頑張っていきたい」と、パリ五輪切符を懸けた“最終決戦”へ気持ちを新たにしていた。

(THE ANSWER編集部・谷沢 直也 / Naoya Tanizawa)

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