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球速130キロでもプロ野球に行ける 2軍新球団の監督が期待する変化…現場の声は「無視できない」

プロ野球の2軍には、今季から新たに2つの球団が新規参加した。イースタン・リーグに加わったのが、昨季まで独立のBCリーグで戦っていたオイシックス新潟アルビレックスBCだ。チームを率いる橋上秀樹監督は、NPBの複数球団でコーチを務めた経歴があり、故・野村克也氏の懐刀としても名を馳せた。NPBからのドラフト指名を目指す若い選手にとっては、プレーする舞台が変わることで明らかなメリットがあるという。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)

橋上監督(右)は選手の小さな変化にも目を光らせる【撮影:羽鳥慶太】
橋上監督(右)は選手の小さな変化にも目を光らせる【撮影:羽鳥慶太】

オイシックスの橋上秀樹監督が「はっきり変わる」と指摘するのは…

 プロ野球の2軍には、今季から新たに2つの球団が新規参加した。イースタン・リーグに加わったのが、昨季まで独立のBCリーグで戦っていたオイシックス新潟アルビレックスBCだ。チームを率いる橋上秀樹監督は、NPBの複数球団でコーチを務めた経歴があり、故・野村克也氏の懐刀としても名を馳せた。NPBからのドラフト指名を目指す若い選手にとっては、プレーする舞台が変わることで明らかなメリットがあるという。(取材・文=THE ANSWER編集部、羽鳥慶太)

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 オイシックスは開幕から、なかなか白星を挙げられずに苦しんだ。元阪神の高山俊外野手、元巨人の陽岱鋼外野手らNPBでの実績を持つ選手が新加入したものの、チームの中心となるのはドラフト指名を目指す若い選手たちだ。NPB選手たちとの最大の違いは「あらゆるスピード」だと橋上監督は言い、その壁を乗り越えていく必要がある。

 投手で言えば球速だ。日本球界でも、もはや150キロを投げる投手は珍しくない。ただ一方で指揮官は、NPB2軍への参加が魅力の「伝わりにくい」選手にも光が当たるチャンスだと考えている。対戦相手の選手や首脳陣といった現場からの声が、スカウトや球団首脳に伝わる。すると「スピードはないのに、なぜか打てない」といった選手も、NPBに行ける確率が高まるのではないかというのだ。橋上監督は言う。

「これはイースタンのチームと試合をできるメリットで、はっきり変わるのではないかと考えています。相手チームの首脳陣に見てもらえるということですね。フロントも、現場の声はやはり無視できないはず。自分のチームが抑えられている選手なら、スカウトも押しやすくなる」

 現在は投球に対する計測技術が発展し、球速だけではなく回転数、変化の方向や量などあらゆる観点から数値で示される時代だ。ただ、数値に現れない良さも「絶対にあります」と橋上監督は言い切る。

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