「人生は唯一無二のストーリー」 W杯で吉田麻也と国歌斉唱、車いすの大学生・持田温紀が描く夢
W杯出場48か国を巡り「予想を超える景色を掴みにいきたい」
常に前向きに、新たな挑戦を続ける持田さんだが、今後について問うと「僕はこれまで『夢』は決めてから追いかけていくものだと思っていたのですが……」と切り出し、続ける。
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「ワールドカップでの出来事や、イタリアで開催されたパラダンススポーツのワールドチャンピオンシップス(世界選手権)に出場するまでの流れを振り返ると、すべてが予想外の方向へ広がっていったなと感じています。そうした経験を通じて、最近は夢を追いかけているというより、気がついたら夢を描いていたなと感じる部分があって。もちろん、目の前には常に実現したいいくつもの目標はありますが、この先も自分の予想を超えるような様々なことが起こるのではないかと思っています」
最近、1つの具体的な目標が生まれた。それはサッカーW杯誕生100周年となる2030年大会を前に、出場48か国を巡る世界一周の旅に出ること。
「自分はサッカーを通じて、いろいろな大切なものを得ることができたので、やっぱり大好きなサッカーで新たな挑戦をしていきたい。世界各国での出会いを大切にして、予想を遥かに超える景色を掴みにいきたい、最高に楽しい唯一無二のストーリーを描いていきたいですね」
笑顔を見せながら、サッカーへの愛情を熱く語った持田さん。48か国を巡る世界一周の旅を実現した先に、誰も予想できない「夢」が広がっている。
(THE ANSWER編集部・谷沢 直也 / Naoya Tanizawa)