日本バスケ界の伝説、田臥勇太がコートに立った3分31秒の価値 43歳の今も「課題がありがたい」
バスケットボールのBリーグ1部(B1)は2日、第9節が行われ、宇都宮ブレックスは敵地で横浜ビー・コルセアーズ(BC)に86-53で大勝した。今夏のワールドカップ(W杯)で日本代表として活躍した比江島慎(宇都宮)と河村勇輝(横浜BC)の今季初対戦に注目が集まったこの試合。蓋を開けてみれば、会場を一番沸かせたのは今季初出場となった宇都宮の田臥勇太だった。年下のヘッドコーチ(HC)から「田臥さん」と呼ばれる43歳のレジェンドは、「課題を感じられることがありがたい」と今でも向上心を絶やさない。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
日本人初のNBAプレーヤーはB1宇都宮で今季初出場
バスケットボールのBリーグ1部(B1)は2日、第9節が行われ、宇都宮ブレックスは敵地で横浜ビー・コルセアーズ(BC)に86-53で大勝した。今夏のワールドカップ(W杯)で日本代表として活躍した比江島慎(宇都宮)と河村勇輝(横浜BC)の今季初対戦に注目が集まったこの試合。蓋を開けてみれば、会場を一番沸かせたのは今季初出場となった宇都宮の田臥勇太だった。年下のヘッドコーチ(HC)から「田臥さん」と呼ばれる43歳のレジェンドは、「課題を感じられることがありがたい」と今でも向上心を絶やさない。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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あの男がようやくコートに戻ってきた。第4クォーター(Q)残り7分52秒、出番に気付いた会場は騒然。コートインする背番号0に、宇都宮ブースターからはもちろん、横浜BCファンからも惜しみない拍手が送られた。
田臥勇太、43歳。日本人初のNBAプレーヤーとしてバスケ史に名を刻むレジェンドが、今季15試合目で初出場を果たした。
「ありがたいの一言です。そうやって楽しみにしてくださるとか、反応してくださることは本当に選手としてありがたいこと。ああいう反応が『まだまだバスケットやりたいな』というモチベーションに繋がっているので、本当に感謝です」
試合後の会見でにこやかに振り返った田臥。わずか3分31秒の出場で、今季初得点はお預け。それでも比江島、河村らリーグ屈指の人気選手を凌ぐほどの歓声を浴びた。
一緒にコートに立った比江島も「久々にプレーできたのは幸せでしたし、なんだかんだ田臥さんが出ると、会場が一番盛り上がるのは選手も分かっている。僕自身もすごく嬉しかったです」と頬を緩めた。