「シャカシャカ」の音を追いかけて お台場に響いたサッカーキッズの歓声と足音
耳に響く音を追い、東京・お台場にほど近いフットサル場に子どもたちの威勢のいい歓声と足音が響いていた。目元にはアイマスク。すぐそばで大人が手をつなぎ、一緒にコートを走り回る――。9日に行われたのは「SMBC日興証券 ブラサカ・キッズトレーニング」。NPO法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)が主催する視覚障がい者向けのブラインドサッカー教室だ。
都内で開催された「SMBC日興証券 ブラサカ・キッズトレーニング」とは
「シャカシャカシャカシャカ……」
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耳に響く音を追い、東京・お台場にほど近いフットサル場に子どもたちの威勢のいい歓声と足音が響いていた。すぐそばで大人が手をつなぎ、一緒にコートを走り回る――。9日に行われたのは「SMBC日興証券 ブラサカ・キッズトレーニング」。NPO法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)が主催する視覚障がい者向けのブラインドサッカー教室だ。
ブラインドサッカーとは、視覚障がいを持った選手がプレーできるように考案されたサッカー。パラリンピックの競技にも採用されており、フィールドプレーヤーとなる視覚障がい者4人とキーパーとなる健常者または弱視者1人がプレーし、転がると音が鳴る特殊なボールを用いてゴールを目指す。最近ではJリーグの元横浜M榎本達也がGKとして参戦し、話題を呼んだ。
そんな「ブラサカ」で、子どもたちがなぜ、ボールを追いかけるのか。定期的に行われている「ブラサカ・キッズトレーニング」は、育成世代のブラインドサッカー技術向上、競技人口の拡大を目的とすると同時に、JBFAが掲げる20年東京パラリンピックのメダル獲得に向けた次世代を担う代表選手の発掘・育成の一環としても実施されているものだ。
前日8日の大阪に続いて行われたこの日は小学1年から中学3年まで19人が参加した。JBFA公認コーチ陣のもと、SMBC日興証券社員、ブラサカ女子代表選手などボランティアが加わり、子どもたちをサポート。2人1組で手をつなぎ、コートを一緒に走った。「シャカシャカ」と鳴るボールの音を頼りにパス交換、ドリブルといったプレーに挑戦。90分間の最後には2対2に分かれてミニゲームを開催した。ガイド役がゴール裏から声を出し、ゴールの位置を指示しながら懸命にゴールを目指す。