「おーん。やっぱ、DAZNがええんか」 今もガラケー派を貫く昭和世代・久保竜彦にDAZNを見せてみた
ドラゴンが興味津々にタブレットを手に持った。
DAZNに興味津々「サッカーの解説するOBの人も全部観とるもんね」
ドラゴンが興味津々にタブレットを手に持った。
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「これ、お金払ったら観れるんよな。3700円でサッカー観れるん? ヨーロッパは? 野球も観れるん? バスケもか、おーん……」
その眼は、興味津々だ。
久保竜彦といえば、日本人離れした身体能力と強烈な左足を武器に得点を量産。2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会を目指したジーコジャパンで活躍し、日本サッカー界待望のストライカーと嘱望された逸材だった。
度重なる怪我でコンディションが上がらず落選したものの、強烈なインパクトと無骨なキャラクターで今なおサッカーファンに愛される。
一方で、異彩を放つのが第二の人生。引退後は42歳だった2018年から山口・光市の室積という港町で暮らす。野菜や塩作り、コーヒー焙煎に精を出す。家にテレビはない。趣味の釣りと酒を嗜みながら、スローライフを満喫する。
携帯電話は「スマホはめんどい」という理由でガラケー一筋だが、今回、タブレットでDAZNを体験してもらった。
もともと、DAZNは気になる存在だったという。「聞いたこと? あるある。DAZN、なんでも観れるんやろ。サッカーの解説するOBの人も全部(DAZNで)観とるもんね。メシ食いながらでも、携帯で。仕事せないかんのや、勉強せなあかんのやって。すごいよな」
「およげ!たいやきくん」がヒットした1976年生まれの久保。幼少期はアルゼンチンの英雄マラドーナに憧れ、左足を磨いた。
「ビデオで観とった。最初はビデオデッキすらなかったけど、買ってもらってからはVHSでね」。今や死語である“ビデオを擦り切れるほど観た”を実践。しかし、今やメッシやロナウド、エムバペといった海の向こうで輝くスターのプレーを、いつでもどこでも観られる。それが、サッカーキッズの上達にどれだけ役立っているか。
「そうよなあ」と口元をさすりながらドラゴンも頷く。
実はスポーツファンで巨人党「篠塚、山倉、クロマティの時代よ」
もし、自分の子どもの頃にDAZNがあったら?
「(コンテンツが)ありすぎて何観たらいいか。でも、ずっと観よったやろな。選手になっても(チームのミーティングは)VHSに録って編集して、大きな画面に繋いでって感じやったもんね。DVDになってめんどくさい早送りも減って、待つ時間も減ったよな」
ドラゴン流の映像観戦ポイントもある。
「1対1の体の使い方やね。腕とかそういう使い方を。最初は脚ばっか観ちゃうけどね、どのタイミングでやる(仕掛ける)とかも観る」という。「今はJリーグのカメラも台数も多いから、それもよく見えるよな」と環境の変化を実感する。
サッカー日本代表は昨年のカタールW杯でベスト16と躍進した。
「(6月の)ペルー戦も面白かったしね。やっぱ(注目は)三笘やろ。W杯終わって、またなんか掴んでるよね。怪我もそんなしそうにないしね」と次回2026年大会に船出したサムライブルーの活躍にも期待を寄せる。
実は久保はサッカー以外も愛するスポーツファン。もともと少年野球でサード・ショートを守った。ちなみに右投げ右打ち。
「野球観るし、バスケ観るし、面白そうなのは観るよ。野球はちっちゃい頃から巨人ファンやった。篠塚、山倉、クロマティの時代よ。篠塚が一番好きやったね。バスケはマイケル・ジョーダン観て。すげえダンクしよったよね」
不思議と饒舌になった。
時代は変わっている。便利で当たり前。なんでも安く、手軽に手に入る。しかし、そんな時流に距離を保って生きてきたからこそ、久保の言葉によって、見落としがちな変化の価値が改めて浮かび上がってくる。
「おーん。やっぱ、DAZNがええんか」
タブレットを手に、ドラゴンがポツリとつぶやいた。
(THE ANSWER編集部)