元Jリーガーで現役トレーナー、2つの視点で語るプロで成功する秘訣とは
元プロとしての視点、「当時の自分も変わっていたかも」
続いては、3年間のキャリアを過ごしたプロサッカー選手としての視点だ。プロ生活において周囲とのレベル差や、24時間すべてをサッカーに捧げる選手の姿勢などに圧倒されたという飯田さんは「ユースから昇格した後、プロ意識を持ちきれなかった」自分との違いをこう語った。
「簡単に表現すると“頭がいい選手”だと思います。これは勉強ができるという意味ではなく、今の自分に何が足りず、伸ばすべきか、そのためにいつまでに何をするのか、ということを気づけるということです。
1年後、3年後、5年後の先を見据えながら、考えてプレーや生活できる選手が。そこに気づいた今の考え方があれば、プロサッカー選手だった当時の自分も変わっていたかもしれません」
こう話す飯田さんも現在はプロで味わった挫折を生かして、接骨院に訪れる患者一人ひとりの身体と向き合って施術している。万事に共通する“凡事徹底”を意識することこそが、小学校から高校生までの若年層アスリートの成長を促す。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer