「歯は折れてないし、心も折れてない(笑)」 転倒から半日、鉄人女王ハッサン語録が新たに追加【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、女子1500メートル準決勝が行われ、前日の女子1万メートル決勝のゴール目前で転倒し、11位に終わったシファン・ハッサン(オランダ)が2組に登場。出血した右肘に包帯を巻いて走り、3分55秒48の組3着で順当に決勝進出を決めた。レース後は「心は大丈夫だけど、体は全身あちこちが痛いわ。でも起こったことは取り戻せない」と明るく笑い、悲劇の転倒から切り替えた様子だ。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、女子1500メートル準決勝が行われ、前日の女子1万メートル決勝のゴール目前で転倒し、11位に終わったシファン・ハッサン(オランダ)が2組に登場。出血した右肘に包帯を巻いて走り、3分55秒48の組3着で順当に決勝進出を決めた。レース後は「心は大丈夫だけど、体は全身あちこちが痛いわ。でも起こったことは取り戻せない」と明るく笑い、悲劇の転倒から切り替えた様子だ。
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序盤は12人の11番手と、いつも通り後方につけたハッサン。しかし、するすると上位に進出し、残り2周手前で早々と先頭に立つ珍しいレースに打って出た。ハイペースで早々に集団はばらけ、最後は余裕をもって3着でフィニッシュ。上位6着に与えられる決勝進出の切符を手にした。
前日の女子1万メートル決勝は先頭で迎えたラスト20メートルで転倒。一気に11位に転落する悲劇に見舞われ、右肘から出血していた。悲劇の転倒から半日、状態が心配されたが、レース後は「私の心は大丈夫だけど、体は全身あちこちが痛いわ」と冗談めかして笑いを取った。
「でも、いいんです。時にはこういうことは起こるもの。ミスをしようが全てを完璧にこなそうが、上手くいかないこともある。でも、起こったことは取り戻せない。それから学ぶことができるだけ」と前向き。「そして、今ここにいられることを嬉しく思うわ。歯も折れてないし、心も折れてないしね(笑)」とハッサン語録を加え、持ち前の明るさが途絶えることはない。そして、鉄人女王はこう言って、前を見た。
「私は自分の人生を祝福しないといけない。それは美しいものだから。未来がどうなるかは分からないけど、過去があって、それから学ぶだけよ」
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)