元なでしこFWが語る日本女子サッカーの現在地 「遅い」の一言に込めた想いとは
永里亜紗乃が指名した次世代の才能
「アンダーのワールドカップ優勝世代がどんどんチームの主力となってきていて、その世代以降の技術力の高さは他の国々にも負けていないと思うので、単純にボールを扱う技術は上がっていると思います」
“リトルなでしこ”の愛称で呼ばれるU-17日本女子代表は、2014年にコスタリカで開催されたU-17ワールドカップ(W杯)で初優勝。すでにMF長谷川唯(ベレーザ)ら数選手が、高倉麻子監督が率いるなでしこジャパン入りを果たした期待の世代だが、永里亜紗乃はそのメンバーのなかから気になっている選手として、「北川ひかる選手と宮川麻都選手」の二人の名前を挙げた。
「もっともっと成長してほしい選手でもありますが、磨き方次第で間違いなく代表の中心選手になれると思うので、注目して成長を見ていきたいです」
ともに現在19歳で、DF北川は浦和レッズレディースで、DF宮川はベレーザでプレー。北川は3月のアルガルベ杯に招集され、なでしこジャパンデビューを果たしたが、永里亜紗乃が「遅い」と課題を指摘したなでしこリーグ強化や日本女子代表の復権に向けて、彼女たちのような若きタレントのさらなる飛躍は欠かせない。今年は多くの選手が20歳となる節目のシーズン。“2014リトルなでしこ世代”が、各所属チームで放つ輝きに注目したい。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer