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【パンパシ水泳】なぜ“元不登校スイマー”が日の丸を掴んだのか 23歳・砂間敬太、異端のキャリアとは

9日に開幕するパンパシ水泳(東京、テレビ朝日系で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと2日の第20回は男子背泳ぎの砂間敬太(イトマン東進)。小中学校時代に不登校を経験し、一度は水泳も辞めたという経緯を持つ異色の22歳が初代表で目指すものとは――。

初代表となった男子背泳ぎ・砂間敬太【写真提供:テレビ朝日】
初代表となった男子背泳ぎ・砂間敬太【写真提供:テレビ朝日】

「あと2日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―唯一無二の経歴を持つ22歳の素顔

 9日に開幕するパンパシ水泳(東京、テレビ朝日系で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと2日の第20回は男子背泳ぎの砂間敬太(イトマン東進)。小中学校時代に不登校を経験し、一度は水泳も辞めたという経緯を持つ異色の22歳が初代表で目指すものとは――。

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 異端の“元不登校スイマー”が世界の舞台で輝きを放つ。初代表となった砂間は「ほっとしている気持ちが一番。ただ、ずっと目指してきたものなので、すごくうれしい」と笑った。もともとは個人メドレーが主戦場で萩野公介、瀬戸大也の背中を追ってきたが、今回は背泳ぎに絞った。「代表に入ることを第一に考えて、悔しい気持ちを打ち消して一本にしました」と振り返った。

 天理高時代から好記録をマークし、注目されていた逸材。中大を経て、ようやく日の丸を掴んだ23歳のキャリアは、異色そのものだ。小学4年の途中から学校に行かなくなった。いわゆる“不登校”だ。

「小6は何回か行って、修学旅行にも行ったんですよ。中学校も最初は行ったんですけど、『なんか違うな』『行きたくないな』みたいな。中1の6月くらいから行かなくなって、中3まで行ってないです。(理由は)行きたくなかっただけです。いじめられたとかはなく、ただ普通に行きたくなかったっていう」

 あっけらかんと過去を明かした砂間。その期間、水泳はやっていた。昼まで寝て、夜のスイミングスクールで練習する。「本当にニートみたいな生活をしていた」と笑う。不登校について「特に理由はない?」と聞いても「ないです」と言い切った。当然、親にも心配をかけたという。

「最初は休み始めた時はやっぱり、すごく親も動揺して、怒られたんですけど、本当に昔は頑固だった。行きたくないと思ったら、もう行きたくなかったんですよね。なんでと聞かれても『ただ行きたくない』というだけなんですが……。とにかく頑固で、それで喧嘩もありました」

 プールからも離れたこともあった。小4で一緒にやっていた野球と一緒に水泳を辞めた。すると一気に太ってしまい、「これ以上、太るのはダサイ」と思い、スイミングスクールのコーチが誘ってくれたのを機に復帰。中学も大半は学校に行かなかったが、水泳だけは続けていた。「学校も行っていなかったので、水泳しかないと思っていた」と振り返る。

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