【パンパシ水泳】「乗り越えられない試練は与えない」 かつての天才・渡部香生子が歩く復活への道
パラリンピックでメダル5個の村岡桃佳から刺激
苦しい時を耐えてこそ明日がある――。そう言い聞かせ、前を向きなおしたという。そんな中で環境を変えた。現在は早大で多くのチームメートと共に汗を流す日々を続けている。
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「中学生のころからマンツーマンでやっていたんですけど、孤独みたいなのがちょっときついなと感じてしまった。だから今は早稲田大学という練習場所があるという事に本当に感謝しています。もし大学で練習するという選択肢がなかったら、多分私今こうなっていないのかなと思っていて、チームでみんなで励まし合いながらできるという環境が今はすごくありがたいです」
平昌パラリンピックでメダルを5個獲得した村岡桃佳も早大の同級生。その姿からも刺激を受けたという。
「交流はあまりないんですけど、同じトップアスリート入試で入って来られた方だったので、平昌(パラリンピック)も見ていました。たくさんメダルも取っていますし、本当に色々とインタビューとか見ていたら、すごい重圧だったはずなのに、それを跳ね返して金メダルを取ったという事に、同じ大学の同級生としてですごい刺激をもらった。すごいなっていうのしか出てこなかったです」
環境を変え、メンタル面も上向きになった。経験は豊富だが、まだ21歳の大学生。連覇を狙うパンパシ水泳はどこを目指して泳ぐのか。
「前回のパンパシでは金メダルも取れていますし、代表に入れたのはうれしかったんですけど、日本選手権では優勝できないというのが、一番じゃないというのが、つまらないと思いました。この選手権の結果だけで満足しないで、パンパシでは優勝するぞという気持ちで練習していきます」
苦しみを糧にし再び挑む世界の舞台。ここ数年の“回り道”が、渡部をまた一つ大きくさせたはずだ。
(明日7日の第20回は砂間敬太が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は8月9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)