【パンパシ水泳】「これでダメなら…」から執念の代表入り 26歳・清水咲子が奮い立つ理由とは
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと5日。第17回は女子個人メドレーの清水咲子(ミキハウス)だ。今回の代表に入れなかったら、進退を考えていたという26歳。同種目で新星、大橋悠依(イトマン東進)からも刺激を受けながら、2人で海外勢を撃破し、ワンツーフィニッシュを狙う。
「あと5日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―「あっぱれ」な後輩と、目指すはワンツーフィニッシュ
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと5日。第17回は女子個人メドレーの清水咲子(ミキハウス)だ。今回の代表に入れなかったら、進退を考えていたという26歳。同種目で新星、大橋悠依(イトマン東進)からも刺激を受けながら、2人で海外勢を撃破し、ワンツーフィニッシュを狙う。
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4年前のパンパシ水泳は400m個人メドレーで4位と表彰台にはあと一歩届かず。2年前のリオ五輪も経験した清水は、今や日本代表の精神的支柱ともいうべき存在だ。4月の日本選手権では、日本新を出した大橋にこそ離されたが、2位を確保し代表入り。結果次第では、引退もと囁かれていただけに、記録に納得こそしていないが、安堵しているのも間違いない。
「引退というか、1回休もうかなと思っていたんですけど、1年ごとに代表に入っていかないと、東京で戦っている姿が見えてこない。気持ちが折れてしまうんじゃないかなと思ったので、これでダメだったら休もうと。それくらいトレーニングがいい感じで積めていたので、これでダメなら、ダメなんじゃないかなと考えていた部分があったんです。今思うとそう考えるぐらい自信がなかったのかなとは思います」
それでも、気持ちを奮い立たせもう一度背負う日の丸。五輪も経験した経験豊富な清水は、その重みをどう感じているのだろうか。
「この期間は(五輪の)中間年ということで、いつもできないチャレンジができると、いつも周りのコーチも言うんですけど、その通りで私も4年前のこの試合からA代表の遠征がスタートしたという感じでした。思い入れがあるので本当にほっとしていますね」
一方で、仕上がり具合には手応えをつかみ、まだ自身の伸びしろも感じている。
「泳ぎに関してもメンタル面に関しても、コーチと話した中では泳ぎは今までで一番安定していたと言われました。試合では60%ぐらいしか力を出せないことが多いので、あとの40%を体で覚えられるように作っていきたいなと。100%の泳ぎができれば、結果がでるはずだと思います」
個人メドレーを専門種目として世界のトップと渡り合ってきた清水。五輪後には記録が伸び悩み、苦しんでいた時期に、彗星のように現れたのが大橋だった。いきなり昨年の世界水泳で銀メダルを獲得すると、400メートル個人メドレーでは4分30秒82の好記録もマーク。一躍脚光を浴びる存在となった、後輩をどう見ているのか。
「悔しい、やばい、じゃなくて、あっぱれすぎる。あそこまで昨年一気に爆発してて、今年もしっかり記録を更新してくるのは、凄すぎるって思うんですよね。一緒に練習をやっていて、思うんですが1つ1つ丁寧に確実にこなしているし、ちゃんときちんとやっている。レース直前の最終召集で出ていくときに4コースと5コースは最後2人になるんですが、その時に『さくこさん頑張りましょうね』って声をかけてくれる。年下なのに余裕があるんです。逆に私に足りないところは、そういうところなんだろうなと、泳ぎ終わった後に思いました」