【パンパシ水泳】NO1ブレーク候補、幌村尚 マイペースな19歳が放つ魅力「決勝じゃないとやる気が…」
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと6日。第16回は男子バタフライの新星・幌村尚(早大)だ。日本選手権で瀬戸大也、坂井聖人を破って頂点に立ったシンデレラボーイは、パンパシでもマイペースに世界の頂点を狙っている。
「あと6日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―スイッチが入れば豹変するシンデレラボーイ
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと6日。第16回は男子バタフライの新星・幌村尚(早大)だ。日本選手権で瀬戸大也、坂井聖人を破って頂点に立ったシンデレラボーイは、パンパシでもマイペースに世界の頂点を狙っている。
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今大会NO1のブレーク候補かもしれない。19歳、幌村はそれだけのポテンシャルを秘めている。4月の日本選手権、200mバタフライで2人の世界大会メダリストを上回る泳ぎで優勝。見るものを驚かせ日本代表の座を掴み取った。
「今まで勝ててなかった人たちに勝てて、自己ベストも出て、すごく良かったなって思います」
なんとものんびりしたムードを漂わせながらも、本番に強い。舞台が大きくなればなるほど真価を発揮するタイプだ。
「今まで出た大会は、大きい舞台ほど結果を残しているんじゃないかなと思ってて、そういった意味では大きい舞台はすごい得意なんじゃないかなと思います。けっこう緊張はするんですけど、楽しみながら実力を出せているのが自分のいいところなんじゃないかなと思います」
初の日本代表となるパンパシでは、その勝負強さに期待がかかる。レースと、それ以外ではまるで人が変わったかのように豹変するところも幌村の魅力だ。
「自分ではそういうのじゃなくて、集中するときは集中して、気を抜くときは気を抜く感じです。決勝じゃないとやる気スイッチが入らない、そこはダメなところなんです……。準決勝と決勝の時の泳ぎは自分でも全然違っていたので、1日でフォームを改善出来たことは良かったのかなと思います」
なんとも独特でポジティブな考え方が、決勝などでの爆発的な力につながっているのかもしれない。「ここ一番での集中力はあるのかもしれません」と自身でも認める。泳ぎの技術は高く、またそのフォームは誰が見ても美しいという。幌村は自らの泳ぎについてどう分析しているのだろうか。
「あまり力を使わずに水をかいても前に進めるので、少ないエネルギーで泳げるんじゃないかと思います。(フォームは)特に自分でこうしたいと思ってやっているのではなくて、泳いでいて感覚が違うなとか、大きく泳げていないなとか、頭で考えながら練習をするようになって、泳ぎが良くなっていったんじゃないかなと思います」
“バタフライロボット”とも呼ばれるほど美しいフォーム。その意識の根底にあるものは、実にシンプルだった。