【パンパシ水泳】日本最速のイケメンスイマーが挑む世界の頂 中村克「強すぎる…でもそれに挑んで」
掲げる2つの目標「アジア新」そして「メダル」
日本選手権でもサブプールでのアップ中に、ボクシンググローブとミットを使って、”ボクシングトレ”を行ったという。「皆に見られて、ちょっと恥ずかしかったんですけど」と笑うが、確かにその成果はあったようだ。
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もともと少年時代はサッカーと柔道に夢中になっていたが、水泳を始めたきっかけは意外なものだった。母親がライフセーバーの資格取得中に交通事故に遭い、断念してしまったことで、自らが「水泳をやる」と宣言しことにあった。
「もともと泳ぐのは好きだったんですが、なぜかはわからないんですけど、『自分が代わりに泳ぐから』って言ってしまったみたいで。それで小学校5年生からスイミングスクールに通い始めました」
当時はサッカーと並行していたが、中学に入って水泳一本に。これもまた面白い理由によるものだ。
「中学に入って当時友達が携帯電話持っていて、自分も携帯電話が欲しいなと思っていた。どうやったら買ってもらえるかを考えて、夜遅くなればもらえるかなと。そのときにどちらの習い事が良いかと考えた。サッカーだと両親に送ってもらっていたので、こっちじゃないなと。それに水泳の方が自分は好きだし、遅くまで練習をすると聞いていた。それで選手コースをやって携帯買ってもらおうと思ったんですけど、すぐにはダメでした」
それでもめげない中村少年。全国大会に出たら買ってあげるという約束を取り付け、3年生の時に念願の携帯電話をゲットしたのだという。パンパシ水泳を前に、今再び目の前にニンジンをぶら下げた。
「夏にアジア記録を更新したいのと、パンパシ水泳にはリオとロンドンの金メダリストが多くでるので、そういう中でメダルを獲ってアピールして、その2つの目標を達成したら何か自分にご褒美を考えたいですね」
パンパシ水泳には、昨年の世界水泳で7つの金メダルを獲得したケーレブ・ドレッセル(米国)という強大なライバルに挑む格好になる。どこまで食らいつけるのか、中村はこう力を込めた。
「400フリーリレーでしっかり勝負して、メダルを獲得したい。個人ではドレッセル選手が強すぎるんですけど、でもそれに挑んで100でメダルを獲りたい。翌週にはアジア大会があるので、両方のレースでアジア記録を意識したレースができたらと考えています」
日本人には鬼門の花形種目で世界に挑むイケメンスイマー。真夏の決戦で何かを起こしてくれそうな予感が漂っている。
(明日2日の第15回は鈴木聡美が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は8月9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)