南野拓実は「綺麗な発音でドイツ語を話す」 欧州挑戦と語学力、モラス雅輝が選手に求める覚悟
18歳でJか欧州か「肝心なのはクラブの考え方や体制」
最近はU-19日本代表で、全国高校サッカー選手権でベスト4に進んだ神村学園の福田師王が、ボルシアMGと契約をして話題を集めたように、高校年代からJリーグを経由せずに直接欧州へ渡る選手が目立つようになった。
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「Jリーグで基礎を作ってから行くべきだという考え方があるのは理解できます。しかし、例えばラルフ・ラングニック(現オーストリア代表監督/ホッフェンハイムやRBライプツィヒなどで独特のプレッシング理論を展開)は『なるべく若いうちに、オーストリアのようにインテンシティーの高いリーグに来たほうが良い。早い段階で新しく学ぶのと、母国の習慣に馴染んでから学び直すのでは、全然吸収のスピードが違う』と言っています」
実際、オーストリアを経由してトップスターへと上り詰めた例は少なくない。U-17フランス代表の主将としてチームを欧州制覇に導いたダヨ・ウパメカノ(現バイエルン・ミュンヘン)は、2015年にザルツブルクと契約し、最初は業務提携先のリーフェリングでプレーをした奥川雅也(現ビーレフェルト)と同じ道を辿り、17年にドイツのライプツィヒへとステップアップした。セネガル代表のサディオ・マネ(現バイエルン)も、ザルツブルクでの2シーズンがプレミアリーグへの道を切り拓き、リバプールでの大ブレイクに繋がった。
「肝心なのは受け入れるクラブの考え方や体制なのだと思います。しっかりと選手のキャリアプランを提示し、それを実現していけるだけのサポートができるのか。18歳でJなのか欧州なのか。どちらが正解ということはない。ただしサッカー選手も、欧州へ仕事に行くわけです。ただボールを蹴るのが上手ければ、なんとかなるという考え方は捨てたほうが良い。早く欧州へ行きたいと願うなら、せめて英語の勉強くらいは頑張って欲しいですね」
事実、英語ができないという理由で欧州進出の話が流れたケースは「多々ある」そうだ。