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「僕もエースなんだ」 車いすの中大サッカー部員・持田温紀が実現した、創部95年で初の快挙

ピッチ外から「チームを勝たせる力になりたい」と様々な活動に取り組んでいる【写真:本人提供】
ピッチ外から「チームを勝たせる力になりたい」と様々な活動に取り組んでいる【写真:本人提供】

駄菓子屋さんがつないだ創部95年で初のユニフォームスポンサー

 そして2022年4月、創部から95年で初めてのユニフォームスポンサーが決まる。契約をしたのは、静岡県掛川市に本社があるエンジニア派遣会社の株式会社リツアンSTC。この会社とのつながりは、「駄菓子屋さんから始まった出会い」だったという。「なかなかイメージがつかないですよね」と語る持田さんは、“たまたま”だったというきっかけについて話を続けた。

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「大学1年生の時、学部のゼミで静岡の掛川を訪れたのですが、その時に車いすの方が『横さんち』という駄菓子屋を掛川で開いたというニュースをたまたま見て、連絡をして個人的に会いに行ったんです。その方は幼少期から車いすでの生活だったため、子供の頃に友達と遊んだことがあまりなく、駄菓子屋に行ったことがなかった。60歳を超えて駄菓子屋を作ってみようとオープンされて、それをバックアップしていたのがリツアンSTCさんでした。

 最初は中大サッカー部が、地元の日野市と連携して少年サッカー教室を始めるようになった時、参加する子供たちに何かをプレゼントしたいという話になり、僕がその駄菓子屋さんに『少し提供していただけませんか』とお願いをしてタイアップが始まりました。そのやり取りを通じて掛川のお店によく行くようになっているうちに、支援をしているリツアンSTCさんとのご縁も始まりました。リツアンSTCさんはエンジニアの人材派遣会社なのですが、人々が生き生きと輝けるようにと大学生の支援や障がい者の支援もしていて。社長さんとお会いして、中大サッカー部の熱い想いをお伝えしたところ、スポンサーになっていただけました」

 持田さんの熱意が実り、初のユニフォームスポンサーを獲得した中大サッカー部。それから1年が経った今では、4社の名前が入っている。

「渡辺岳夫先生もサッカー部に関わるようになって、その人脈でつながった会社もあります。今、胸についているのがαGEL(アルファゲル)タイカという会社なのですが、スペイン1部マジョルカのスポンサーもやられていて、昨年7月にはキャプテンのダニ・ロドリゲス選手が中大のグラウンドに来たこともあり、すごく夢があるなと。今後もしかしたら、面白い方向に進んでいくかもしれません」

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