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「日本の体操を強くしたい」 杉原愛子が期待する『チアスタ!』を通じた応援

「誰もやっていないことを率先してやるのが大好き。ロールモデルになれるように活動していきたいですね」2016年リオデジャネイロオリンピックで団体4位、2021年の東京オリンピックで団体5位の好成績を収めるなど、長らく女子体操界を牽引してきた杉原愛子さん。昨年6月の全日本種目別選手権を最後に競技生活に「一区切り」をつけ、今春からは武庫川女子大学体操部の強化コーチ(ジュニアアスリート育成)に就任した。

競技生活に一区切り 「日本の体操を強くする」ために挑む“二刀流”

「誰もやっていないことを率先してやるのが大好き。ロールモデルになれるように活動していきたいですね」

 2016年リオデジャネイロオリンピックで団体4位、2021年の東京オリンピックで団体5位の好成績を収めるなど、長らく女子体操界を牽引してきた杉原愛子さん。昨年6月の全日本種目別選手権を最後に競技生活に「一区切り」をつけ、今春からは武庫川女子大学体操部の強化コーチ(ジュニアアスリート育成)に就任した。

 これまでも体操界に新風を吹き込んできた杉原さんは「日本の体操を強くする」ため、あるサービスを活用しながら前人未到の道を切り拓こうとしている。それがアスリートとサポーターをつなぐプラットフォーム『CHEER-FULL STADIUM チアスタ!』だ。

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「引退」という言葉を使わなかったのには、理由があった。

「一番の目標は、オリンピックで金メダルを獲れる選手を輩出することです。そのためにはまず、体操の認知度を上げて、競技人口を増やさないといけない。体操競技を知ってももらうため、エキシビション出場や講演などの普及活動を行う予定でいるので、自分自身の練習も継続しています。日本の体操を強くするために、“二刀流”で頑張りたいと思います」

 目をキラキラと輝かせながら今後のビジョンを語る杉原さん。競技生活に「一区切り」をつけた昨年の全日本種目別選手権以降は、二刀流以上の活躍を見せてきただけに、その姿からは充実感が漂う。

 在籍する武庫川女子大学では、学生コーチとして後輩選手の指導にあたり、公認体操コーチの資格取得に向けた講習に参加。さらに、審判の資格取得を行い、将来的に「国際体操連盟(FIG)の役員にもなりたい」と英語も学び始めた。

 エキシビションや体操教室、テレビ・ラジオにも、オファーがあれば積極的に出演した。昨年9月には鹿児島のショッピングモールで体操イベントを開催し、観客の目の前でゆかのタンブリングなどを披露。その反応に手応えを感じた。

「たまたま買い物に来られていた方が、通りすがりに『何やっているんだろう?』と立ち止まって見てくれた。そこを入り口に体操に興味を持ってもらえたらうれしいですね。どうしても競技会だと選手との距離が遠くなってしまうので、間近で演技を見てもらった方が迫力が伝わるし、(参加した)子どもたちも喜んでくれました。イベント後の反響もすごく大きかったと伺いました。小規模でも少しずつ現状を変えていくことが大切だと思うので、こういう活動も大切にしていきたいです」

エキシビションでは「違う体操があることを伝えたいんです」

 12月には内村航平氏が主催する『体操展-動く芸術-』にも参加した。日本体操界のレジェンド6人が集結したエキシビションは、国内初の試みで継続して実施される予定。杉原さんも「海外ではエキシビションは多く行われているので、ここから一歩ずつ大きくしていって、フィギュアスケートのように大きなイベントにしていきたい」と夢を膨らませる。

 魅せる演技は得意とするところだ。「6月の(全日本種目別選手権の)時も観客が観て楽しめる演技をすることを目標にしていたので、その延長線という感じですね。(エキシビションでは)ライブ会場のように、観客の皆さんも盛り上がる演技を作り上げたいと考えています。競技選手になるだけではない、違う体操があることを伝えたいんです」と熱い想いを明かす。

 第一線を退いてからの“演技”は、より自由に、より大胆に、輝きを増している。その根底にあるのは、子どもの頃から変わらない「人がやっていないことをしたい」という想いだ。

 競技選手として活躍した頃も大きなモチベーションとなり、2017年の世界体操競技選手権で披露した平均台の新技「足持ち2回ターン」は『スギハラ』と命名。フィギュアスケートの羽生結弦さんや宇野昌磨を担当する衣装デザイナー・伊藤聡美さんにオーダーメイドでレオタードを製作してもらったのも、体操界では杉原さんが初めてだった。

 次々と新しいことに挑戦してきた杉原さんが今回、体操界で一番乗りに始めたのが『CHEER-FULL STADIUM チアスタ!』だ。東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーを務めた大日本印刷株式会社(DNP)が設立・運営するアスリート支援プラットフォームで、サポーターがお気に入りのアスリートやチームに対し、自分だけのデジタル応援幕を作成して贈ると、応援幕の購入金額の一部がアスリートの活動資金として還元される。贈った応援幕に対してアスリートからメッセージが届く機能もあり、日々のタイムライン投稿と合わせてサポーターがアスリートをより身近に感じ、さらに応援したくなる工夫がされている。

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『チアスタ!』を通じたファンとのつながりを心待ちに

 Instagramのフォロワー数は約7万人を誇り、これまでも応援してくれる人々との交流を大切にしてきた。例えば、取材当日に着用していたTシャツにはファンがデザインしてくれたというロゴとキャラクターがあしらわれていた。

「ファンの方の応援があって普及や指導者としての活動が続けられている」と感謝は尽きない。その気持ちは無観客で行われた東京オリンピックを経験したことで、より強くなったという。

「体操は見せる競技でもあるので、たくさんの人に見てほしい気持ちがあります。コロナ禍の前までは応援の声が届いて、練習だったら落ちていたかもしれない場面でも踏ん張ることができました。東京オリンピックでも、SNSなどを通じてファンの方の声は届いていましたし、会場でも大会運営やボランティアの方が拍手をしてくださったのでうれしかったです。でも、やはり有観客だったリオデジャネイロオリンピックとは全く違いました。2つのオリンピックを経験したことで、ファンの方をより大切にしたい、と改めて思いました」

『チアスタ!』で贈る応援幕は、応援の声をデジタルで可視化したもので世界にたった一つのオリジナルが作れる。どんな応援幕が届くのか、「デザインにそれぞれの個性が出ると思うので、すごく楽しみです」と声を弾ませる。

「体操の普及活動をするにあたっては衣装代も必要ですし、コーチ資格を取得するための講習会は東京で行われることが多いので、交通費や宿泊費もかかります。クラウドファンディングは支援金が高額になってしまいますが、応援幕はもう少し気軽に応援していただける。すごくありがたいサービスだなと感じました。また、投稿を通じてファンの方と触れ合うことで、もっと頑張ろうという気持ちになれる。ぜひ応援していただけたらうれしいです」

 二刀流、いや三刀流、四刀流への挑戦は、まだまだ始まったばかり。『チアスタ!』を通じたサポーターの応援が、杉原さんと体操界の未来につながっていく。

▼チアスタ!では「杉原愛子」さんへデジタル応援幕を贈ることで支援ができます
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(THE ANSWER編集部)