【パンパシ水泳】17歳の女子高生スイマーが語る夢とは? 酒井夏海「競泳界に何か一つでも残したい」
悔しさで奮い立った17歳、高地合宿&ウエートでパワーアップ
10代半ばにして味わった悔しさが、酒井を奮い立たせた。「頑張った」と振り返るトレーニングでも様々なことに取り組んだ。冬場には代表合宿に参加し、高地トレーニングも経験。平井伯昌コーチからもアドバイスをもらった。
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「平井先生からは『すぐに6秒台とか7秒台が出るから』と言われていました。でも平井先生にそう言って頂けるということは、客観的に見ればそれくらいの力を持っているのかなと思えた。だからとりあえず、何も気にせず頑張りました」
特にターンの技術、泳ぎのテンポの改善について重点的に取り組んだという。
「今までは特に何も考えずに泳いでいたのですが、やっぱりテンポを上げていかないと世界には近づけないなと思った。少しでも近づけるように、常にテンポを意識して練習はしてきました。海外の選手を含め色々なレースを見て、私は明らかにテンポが遅くて。多分ストロークはそんなに変わらないと思うのですが、それでテンポも上げられたら、もっとタイムも伸びるなと思っていたので」
また今年からは下半身強化のためのウエートトレに割く時間も増やし、パワーアップにも成功。「それがタイムにつながっているのかなと思っています」と手応えを実感している。
期待のかかるパンパシ水泳で目指す数字には、100mは「59秒2」。200mは「2分8秒0」という目標を掲げた。今年クリアすべきタイムだという。また海外のライバルとして2選手の名を挙げた。
「世界ジュニアにも出ていた米国のレーガン・スミス選手とか。カナダのルック・テイラー選手とか。まだまだ敵いませんけど、少しでも近づくことができればと思っています」
池江らと共に将来の競泳界を引っ張っていく存在になるだろう酒井。直近のパンパシ水泳のみならず、描く将来像についても語った。
「しっかり結果を残して晴れ晴れ引退したいというか。まだまだ先のことですけど、日本の競泳界に何か一つでもいいものを残せたらなと思っています」
そして五輪で背泳ぎの金メダリストがいないことを知ると、目を輝かせてこう言い切った。
「えっ、オリンピックでですか。背泳ぎでですか。それを初めて達成できるように頑張ります」
17歳の将来は無限。真夏の東京決戦で最年少スイマーはどんな夢を見せてくれるだろうか。
(明日30日の第12回は松元克央が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は8月9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)