【パンパシ水泳】萩野公介からレース中に「すみません」― 江原騎士に焼き付く忘れられない風景
レース中に萩野に言われた「すみません」の言葉「責任を持ちたいという気持ちに」
昨年8月の世界水泳、800メートルフリーリレー。5位に敗れた後、第1泳者で6位と出遅れた萩野が泣き崩れた。萩野からバトンを受けた江原も当時の記憶は鮮明に焼き付いている。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「僕がタッチして残り2人が泳いで応援している時、萩野君から『すみません』と言われ、どれだけ萩野君に重荷をかけていたんだろうという気持ちがあった。800メートルリレーは4人で組んでいるので4人の力を合わせなければ、結果が出ないことは承知している。エースとして少しでもみんなに良いタイム、良い順位で渡したかったという気持ちが強かったんだと思う。
1人だけに頼らず、僕自身も良いタイムを出せたら、負担をかけなかっただろうと思うし、萩野君に関しては個人でも多種目に出ている中でタフなレースになるのに、800メートルリレーも任せ切りになっていることを僕自身も強く痛感した。その時に萩野君の表情と姿を見て、もっともっと強くならなきゃいけないと、責任を持ちたいという気持ちに変わりました」
だからこそ、個の力を磨き、自分を追い込んできた。身長172センチ。大型選手が揃う自由形では、特に体が小さい。しかし、天性の肩甲骨の柔らかさでリーチを伸ばすことができることを「自分の強み」と分析し、世界に真っ向勝負を挑む。
「初代表の時は急遽召集されて、本当に『救世主の騎士(ナイト)』のような感じという話をされたけど、もう自分自身がみんなを率先していきたい立場でもある。結果でみんなに良い波を作れるようにしていきたいという思いはあります」
(明日29日の第11回は酒井夏海が登場)
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は8月9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)