「あと12日！パンパシ水泳カウントダウン連載」―萩野頼りを脱却、800mリレーで金メダルを

　8月9日に開幕するパンパシ水泳（4日間・東京、テレビ朝日系列で中継）の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと12日の第10回は男子自由形の江原騎士（自衛隊）。800メートルフリーリレーではエース・萩野公介（ブリヂストン）の1年前の涙を糧にして、金メダル獲得を誓った。

【注目】育成とその先の未来へ　野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

　◇　◇　◇

　リーダーとして自覚が芽生える24歳が、チーム・ニッポンを牽引する。江原は「個人出場も叶ったので、個人でもメダル争いできるように世界の強豪たちと戦い合いたいと思うし、800メートルフリーリレーで金メダルを目標に頑張りたいです」と掲げ、東京の夏で大暴れすることを誓った。

　4月の日本選手権。400メートルで派遣記録を切り、個人種目で代表内定させた。直前の肩痛、体調不良を乗り越えた切符について「ホッとした気持ちが一番大きかった。試合前の肩の怪我をして体調も崩して不安が凄いあったけど、自己ベストを更新できて安心したのが一番です」と振り返る。

　15年の世界水泳で招集されて以来、代表は4年目になる。「15年からずっと800メートルフリーリレーは毎年出ているので、そろそろ僕がみんなを引っ張らないといけないと思っているし、そろそろ金メダルを獲りたいという気持ちもあります」と代表メンバーの中堅に入り、自覚も備わってきた。

　特に、800メートルリレーに関してはチームとしてパンパシで金メダル獲得を目標としている。日本選手権では200メートルでエース・萩野が棄権し、パンパシのリレーメンバーも不透明だ。

　しかし、江原は「今まで萩野君に頼ってばっかりだったという気持ちもある」と言う。「そろそろ僕ももっと進化して、8継メンバーの中でも率先できるような結果を出していきたいなと」。萩野頼りを脱却する強い決意が生まれたシーンが、1年前の夏のパンパシ水泳にあった。