【パンパシ水泳】青木玲緒樹「笑って泣かせられるように」 平井コーチの“秘蔵っ子”が誓う野望とは
平井コーチとの二人三脚で大学で素質が開花
数々の名スイマーを育ててきた平井コーチだが、レース後に涙するシーンは珍しいという。名伯楽にとっても、青木はそれだけ思い入れのある選手だった。
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「レースで自分の力を全然発揮できなかった時期もあった。やはり初めて自分の力を発揮できたということに、平井先生が喜んでくださっていたんだと思います」。表彰式の後にハグを交わし、「本当に嬉しかったです」と笑顔で振り返った。
平井コーチの指導を受け始めた中学1年時には米国での高地合宿にも参加。北島氏らと混じって汗を流したが、当時は戸惑いが先に立ったという。
「もう、すごい選手ばかりで、本当に自分が行っていいのか分からなかったですし、何で平井先生は私なんかを連れて行くんだろうと思って……。全然そういうレベルでもなかったですし、絶対に行っても足手まといになっちゃうし、色々と不安もありながらでした。でも今考えると、期待してくださっていたんだなって思います」
その後も平井コーチの指導を受け続け、東洋大で才能が開花。4年時には日本学生選手権で優勝し、日本代表として出場したアジア選手権は大会新記録(200m平泳ぎ)で制した。青木にとって、平井コーチはどんな存在なのだろうか。
「怖くはないです。本当に信頼できるし、私のすべてを分かってくれる先生というか。家族より長い時間を過ごしているので、隣にいて当たり前みたいな存在です。叱られ過ぎて、ちょっと嫌になった時はあったんですけど、でも最近はそんなことないです」