日本女子ツアー初参戦、韓国人選手が感じる適応への難しさとは
イ・ミニョンは「海外旅行に来たみたいに楽しんでいる」
「まずはコースに慣れることです。すべてのコースが初めて回る場所なので、どのように攻略すればいいのかはよく学んでおけば、来年はかなり楽になると思います。それに芝質が日本と韓国では感触が違うので、それに慣れるにも時間がかかります。
あとは移動と環境ですかね。韓国では1試合ごと、コースへの移動は、ほとんどが車です。ですが、日本は飛行機や新幹線を乗っての移動が多いので、勝手が違うことがストレスにもなりやすい。言葉の問題もそうですが、もう一つ、付け加えるならホテルの部屋が狭いので、もう少し広ければうれしいかな。1年でそうした苦労をしっかり克服したいです」
もう一人、今季日本初参戦の25歳、イ・ミニョンも開幕戦のダイキンオーキッドレディスは35位タイ、2戦目のヨコハマタイヤPRGRレディスは予選落ちしている。ただ、3戦目のTポイントレディスは8位タイ、4戦目のアクサレディスは6位タイとトップ10入りしている。
「調子は上がってきていますが、それでもまだまだです。一生懸命に練習しているのですが、思ったよりも成績が出ないです。芝の特性が韓国と違うので、アプローチの感覚がまだ戻りません。日本生活は海外旅行に来たみたいに楽しんでいるので、問題はありませんし、ホテルを転々とする生活も苦になりませんよ」
2人に共通するのは、日本で勝つためには“コースにどれだけ慣れるのか”ということ。1年目は成績は二の次にしても、コースの特性を熟知すれば、2年目以降はある程度の成績を残せるという自信があるのかもしれない。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images