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北島康介が語る“16年前の記憶” 感じたチームの“絆”「成長できたのかなと」

競泳のパンパシフィック選手権(パンパシ水泳)は8月9日に開幕する。2年後の東京五輪も見据えた真夏の国際大会は、2002年の横浜開催以来、16年ぶりの日本開催となる。今大会は初めて、国別対抗戦の形式も導入され、1位300万円、2位200万円、1位100万円の賞金も設定された。

競泳のパンパシフィック選手権での思い出を語った北島康介【写真:荒川祐史】
競泳のパンパシフィック選手権での思い出を語った北島康介【写真:荒川祐史】

北島さんが16年前のパンパシ水泳の思い出を振り返った

 競泳のパンパシフィック選手権(パンパシ水泳/テレビ朝日系列で放送)は8月9日に開幕する。2年後の東京五輪も見据えた真夏の国際大会は、2002年の横浜開催以来、16年ぶりの日本開催となる。今大会は初めて、国別対抗戦の形式も導入され、1位300万円、2位200万円、1位100万円の賞金も設定された。

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 大会を盛り上げる「アスリートホスト」には、五輪2大会連続2冠の北島康介さんの就任が決定。「THE ANSWER」では北島さんに現役時代を振り返ってもらうと共に、1か月後に迫った大会の見どころ、注目選手などを4回に渡って聞いた。第1回は自身にとっての国際大会初優勝となった2002年横浜大会の記憶をたどり、強く感じたチームの“絆”について。

 1984年に第1回大会が行われたパンパシ水泳は、今夏で13回目。力をつける欧州勢に対抗するために、オーストラリア、カナダ、日本、アメリカの4か国でスタート。以降は中国や、韓国らアジア勢に、ブラジルやアフリカ勢も世界の強豪も続々と参戦するようになり、現在は4年に一度行われる国際大会だ。オリンピック、世界選手権が開催されない中間年に開催され、2年後のオリンピックで活躍するスイマーも次々に輩出している。

 北島さんは前回の日本開催だった2002年横浜大会で国際大会初優勝を遂げた。この優勝を機に後の五輪での飛躍のきっかけをつかんだ、思い出深い大会でもある。懐かしそうに16年前を振り返った。

「初めてのパンパシは横浜だったんですよね。その前年の世界選手権でメダル(銅)をとって世界で戦える手応えを掴みながら臨んだ大会でした。日本で開催ということもあってすごい盛り上がったことは覚えています。世界選手権とはまた違う緊張感と、ホームでやるという安心感もあり、自分にとっては、力を出しやすい環境だったと思います。ただ怪我をしていたので、大きな試練の年でもありました」

「次のオリンピックで勝つために、もう少しパワーをつけようという時期でした。筋力トレーニングをやれば、体が大きくなるし、パワーもつきますが、それを水の中に入って泳ぎに反映できていませんでした。うまく力が伝わらないというか、水に入ったら逆に体が重く感じるし、滑らかさゼロの泳ぎでした。そう考えたらよく勝てたなと思います」

 パワーがついた一方で体は悲鳴を上げた。100メートルでは金メダルを獲得したが、200メートルはひじ痛で棄権した。悔しい思い出ではあるが、この経験がスイマーとしてだけでなく、“人間北島康介”を成長させてくれた大会でもあったという。

「大会直前にブロック注射を打たれることに自分でもびっくりしました。感覚ないけど泳げるのかなと。すごい経験をしました」

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