三笘薫を日本屈指のドリブラーにした筑波大の4年間 進化を加速させた2つの変化
11月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表メンバーが発表され、日本のサッカー界では4年に1度の大舞台に向けたニュースに事欠かない日々が続いている。DF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)の負傷離脱と、それに伴う追加招集に異なるポジションのFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が選ばれたことで、森保一監督の戦術面についての議論が交わされ、遠藤航(シュツットガルト)の身には重度の脳震盪というアクシデントが起こった。クラブ側からのリリースを読む限り大事には至らなそうで、胸を撫で下ろすファンも多かったことだろう。
W杯に挑む三笘薫、恩師や本人の言葉から振り返る大学時代に飛躍した要因
11月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)に臨む日本代表メンバーが発表され、日本のサッカー界では4年に1度の大舞台に向けたニュースに事欠かない日々が続いている。DF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)の負傷離脱と、それに伴う追加招集に異なるポジションのFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が選ばれたことで、森保一監督の戦術面についての議論が交わされ、遠藤航(シュツットガルト)の身には重度の脳震盪というアクシデントが起こった。クラブ側からのリリースを読む限り大事には至らなそうで、胸を撫で下ろすファンも多かったことだろう。
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トータルで見ると、やや不安を助長する知らせが多いが、そのなかでポジティブなニュースを日本に届け続けているのが、イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する三笘薫だ。
現地時間5日の第15節ウォルバーハンプトン戦はプレミア初ゴールを含む3得点すべてに絡み、9日のカラバオカップ3回戦ではアーセナル相手にネットを揺らし、公式戦2試合連続ゴールを決めてみせた。
筑波大学卒業後に加入した川崎フロンターレでの1シーズン半で申し分ない活躍を示し、2021年夏に国外移籍を果たして最初の舞台となったベルギーでもその力を発揮した。細かな足技を持つわけではないが、独特な間合いと相手の重心の逆をついてかわすドリブルで、対峙した守備者を置き去りにしていく。今や説明する必要のないこのストロングポイントは、現在彼が身を置いている世界最高峰と言われるプレミアリーグでも十分に通用している。
まもなく始まるW杯本大会でも、日本の攻撃陣を牽引することが期待されている三笘だが、彼がここまでの選手になった背景には大学時代の躍進が大きい。
「凄いのはスキル、ボールを扱うところもそうだけど、相手が“分かってても抜かれる”ドリブル。DFからすると止まっていたら仕掛けられるし、突っ込んだらかわされる。相手を見て自分の身体を変えられるところですよね。一言でどんな能力かと言われると、相手と逆を取り続けられることになると思うんですよね」
筑波大学の小井土正亮監督は、三笘の能力についてこう語っていた。
ただ、「(大学で)凄く伸びたとは思っていない」とも言う。