勝者日本を称賛し続けた米大陸No.1名手 サッカー王国ブラジルで目指す卓球の地位向上【世界卓球】
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が5日、中国・成都で行われ、男子決勝トーナメント1回戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同6位のブラジルに3-0でストレート勝ちし、準々決勝進出を決めた。シングルス世界ランク45位の全日本王者・戸上隼輔(明大)が同5位ウーゴ・カルデラノを破る金星を挙げ、2大会ぶりのメダル獲得に王手。一方、敗れたカルデラノは勝者を称えながら、ブラジル卓球界における自身の使命を明かした。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
世界卓球団体戦
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が5日、中国・成都で行われ、男子決勝トーナメント1回戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同6位のブラジルに3-0でストレート勝ちし、準々決勝進出を決めた。シングルス世界ランク45位の全日本王者・戸上隼輔(明大)が同5位ウーゴ・カルデラノを破る金星を挙げ、2大会ぶりのメダル獲得に王手。一方、敗れたカルデラノは勝者を称えながら、ブラジル卓球界における自身の使命を明かした。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)
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敗者は大きく落胆していた。ブラジルは日本に0-3のストレート負け。第1試合に登場したエースのカルデラノは戸上から第1ゲーム(G)を先取したが、勢いで勝る21歳をを止められなかった。ゲームカウント1-3の逆転負け。壁にもたれ、意気消沈するチームメイトを引き連れた26歳は、重い足取りで取材エリアに現れた。
「今日は自分の最高レベルでプレーすることができなかった。良い形で試合を始められたけど、残念ながらミスショットが多すぎたね。トガミはとても強い選手なので勝つことができなかった。以前、一緒に練習して彼のことは知っている。とてもいい選手で日本で最高の選手の一人。今日、彼はとても良いプレーをした。日本が強かったというほかない。全力を尽くそうと努めたけど、十分じゃなかったね」
素直に勝者を称えた米国大陸No.1選手。アジアや欧州に比べると、盛んではないブラジルで卓球に出会った。子どもの時から遊び感覚でラケットを握っていたが、本格的に打ち込み始めたのは13歳。幼少期から英才教育を受ける選手が多い卓球界では異例の遅さだった。
非凡なセンスを磨き、海外リーグに挑戦した。2015年世界卓球、16年リオ五輪では水谷隼さんと激闘の末に敗戦。現世界1位の樊振東(中国)を倒したこともある。東京五輪シングルスは8強入りし、今季からTリーグの木下マイスター東京と契約した。今では中国トップ3、張本智和に次ぐ世界ランク5位に位置している。