卓球中国代表だけ好待遇に「不平等」の声 VIP用高級車で送迎、練習場の自由使用も【世界卓球】
移動はVIP用の高級車「紅旗」を利用
各国は、30分または1時間おきに出発する大型バスでホテル―会場間を移動。他国の選手と一緒に決められた時間に乗らなければならず、会場の入場口から少し離れた駐車場で降ろされる。日本選手では帰りのバスの時間が迫り、取材を早めに切り上げて慌てて乗り込む選手がいた。
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一方、中国は自分たち専用のシャトルバスを利用。窓にはスモークが貼られ、入場口の真ん前まで送迎されていた。さらに、来賓などVIPのために中国の高級車ブランド「紅旗」が用意されており、選手も要望を出せば好きな時間に利用できる。他国の選手も万が一バスに乗り遅れた時など緊急時は利用を許されるが、基本的には大型バスに乗らなければならない。
ホテルでは中華料理をメインとしたバイキングが用意されているものの、中国代表は個別にシェフを帯同させているという情報も。日本はホテル食を利用する時もあれば、チームで用意した日本食などで対応。早田ひなは母が作るうどん、おにぎりを食べていることを明かしていた。
現地の中国記者は母国開催に「極めて大きなアドバンテージがある」としつつ、「そもそも、選手たちの持っている力と技術は、開催地が中国であってもなくてもアドバンテージになります。技術に加え、世界中での経験もありますからね」と強調。また、一部から不満の声が上がる一方で、日本女子の渡辺武弘監督は「それでストレスをためても仕方ない。中国に来たらそういうのもあるだろうし、織り込み済みです」と受け入れていた。
中国、日本は男女とも5日からの決勝トーナメントに進出。日本は男子が2大会ぶりのメダル、女子が51年ぶりの優勝を目指して戦っている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)