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日本初の「ガチ勝負」 アイスホッケー・トップリーグ王者VS大学王者が実現した背景

8月14日、氷都・苫小牧を舞台に日本アイスホッケー界初の試みが行われる。この日開催されるのは「レッドイーグルス北海道プレシーズンゲーム2022『ブリングアップチャレンジマッチ』レッドイーグルス北海道vs東洋大学」。昨季のアジアリーグ覇者・レッドイーグルス北海道(以下イーグルス)、昨季大学3冠(秩父宮杯・リーグ戦・インカレ優勝)を果たした東洋大という“2トップ”が本気でぶつかり、火花を散らす。

アジアリーグ2021年度王者となったレッドイーグルス北海道が大学覇者を迎え撃つ【写真提供:レッドイーグルス北海道】
アジアリーグ2021年度王者となったレッドイーグルス北海道が大学覇者を迎え撃つ【写真提供:レッドイーグルス北海道】

8月14日に氷都・苫小牧で有観客でのプレシーズンゲームを実施

 8月14日、氷都・苫小牧を舞台に日本アイスホッケー界初の試みが行われる。この日開催されるのは「レッドイーグルス北海道プレシーズンゲーム2022『ブリングアップチャレンジマッチ』レッドイーグルス北海道vs東洋大学」。昨季のアジアリーグ覇者・レッドイーグルス北海道(以下イーグルス)、昨季大学3冠(秩父宮杯・リーグ戦・インカレ優勝)を果たした東洋大という“2トップ”が本気でぶつかり、火花を散らす。

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 これまでアイスホッケー界では、無観客の練習試合としてトップリーグチームと大学生チームが対戦することはあったが、有観客のプレシーズンゲームとしての開催は今回が初めて。実現した背景には、イーグルスを率いて4年目の菅原宣宏監督と、東洋大で10年目を迎える鈴木貴人監督に共通する、アイスホッケー界に対する熱い想いがあった。

 菅原監督と鈴木監督は、駒大苫小牧高の同級生。アイスホッケー部で濃厚な時間を共有した気の置けない仲間だ。イーグルスの前身・王子製紙が拠点とした苫小牧で育ち、小学生の頃からリンク上で鎬を削ってきた。小中学生だった1980年代は王子製紙が10シーズンで8度優勝する全盛期で、1998年長野五輪の頃までアイスホッケーが高い人気を誇っていた記憶が鮮明に残る。

 2人は「今でも8割はホッケーの話」(鈴木)だと言い、日頃から日本のアイスホッケーを強化するにはどうしたらいいか、盛り上げるための策はないかなどを話す中で、今回のプレシーズンゲームが実現した。

鈴木「こういうアイディアは、これまでなかったわけではないと思います。ただ、こんなことはあり得ないだろうという、今までのスタンダードが強かった。現在はトップチーム全てがクラブチーム化したので、自立してホッケー界をなんとかしていかなければいけないと考えるチームや関係者が増えてきたことによって、この企画が実現したんだと思います」

菅原「2021年に私たちが実業団からクラブチームとなり、全5チームがクラブチーム化したことで興行を打ちやすくなったことは大きな要因です。ただ、やはり今までアイディアはあっても、実現に向けて一歩踏み出さなかったこともある。日本のアイスホッケー界は昔に比べると低迷しているので、国内ではトップチームに次ぐレベルの大学リーグを強化することが、アイスホッケー界全体の発展のために重要だと思っています」

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