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一企業を動かしたスケートボードの価値観 「チャレンジする人を応援する存在に」

6月4、5日に横浜・赤レンガパークで開催されたアーバンスポーツの無料イベント「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」。スケートボードやBMXフラットランド、ブレイキンに加え、ダブルダッチ、パルクールなど、ストリートカルチャーとともに発展してきたスポーツが一堂に会し、両日合わせて約5万人の来場者にその魅力を伝えた。

QBBブランドのキャラクター、Qちゃんに扮し、西矢椛選手(左)と一緒にサンプルを配布する塚本社長【写真:荒川祐史】
QBBブランドのキャラクター、Qちゃんに扮し、西矢椛選手(左)と一緒にサンプルを配布する塚本社長【写真:荒川祐史】

六甲バターの塚本社長が語る西矢椛、白井空良をスポンサードする理由

 6月4、5日に横浜・赤レンガパークで開催されたアーバンスポーツの無料イベント「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」。スケートボードやBMXフラットランド、ブレイキンに加え、ダブルダッチ、パルクールなど、ストリートカルチャーとともに発展してきたスポーツが一堂に会し、両日合わせて約5万人の来場者にその魅力を伝えた。

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 アクロバティック、かつエキサイティングな技の数々に、会場のそこかしこから驚嘆の声が沸き上がったが、中でも高い注目度を誇ったのが、東京五輪から正式競技に採用されたスケートボードだった。女子では五輪でストリート初代女王になった西矢椛、同3位の中山楓奈が参戦。スケートボードエリアには連日、何重にも人垣が出来上がっていた。

 スケートボードは発祥の地・米国ではX GAMESをはじめ大きなコンテストが開催されることもあり、早くからエクストリームスポーツ、アクションスポーツというジャンルが確立されていた。一方、日本では長らくスポーツとして認識されず、どちらかと言えばアウトローな遊びと見なされていたが、五輪競技となったことで状況は大きく変化した。

 同時に、東京五輪でスケートボードが示した新たな価値観が、個性や多様性を認め合う世の中にしようという社会の流れに合致。たとえライバルであっても大技や新技が決まればみんなで喜び、失敗を恐れずに何度も挑戦し続ける姿を称え合う姿が、観る者の目に新鮮かつ眩しく映った。

 結果はどうであれ、一生懸命に頑張った事実を称え合うスケートボーダーたちの姿に心動かされたのが、QBBベビーチーズでおなじみの六甲バター・塚本浩康社長だ。QBBベビーチーズが発売50周年を迎えるにあたり、今年4月から「BABY GO!」事業をスタート。「夢に向かって一生懸命チャレンジする人を応援する存在でありたい」と、ブランドアンバサダーに東京五輪スケートボード女子ストリート金メダリストの西矢椛、スケートボード男子ストリート日本代表の白井空良を起用した。

「好きなことに真っ直ぐな気持ちで取り組み、トライ&エラーを繰り返しながらも挑戦し続ける。東京五輪では西矢選手や白井選手をはじめとするスケートボードの皆さんが、新しい価値観を見せてくれた。ぜひその姿を応援したいと思いました」

 六甲バターでは西矢と白井をスポンサードするほか、スポーツイベントの協賛や共催などの企画を予定だという。「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」にも協賛し、スケートボード会場横の特設ブースでは競技を終えた西矢と塚本社長が一緒にチーズのサンプルを配布する姿も。また、スケート場のある東京・渋谷のMIYASHITA PARKにベビーチーズの自動販売機を設置し、スケートボーダーたちを食の面からもサポートしていく。

 スケートボードが示した新しい価値観は、様々な形で日本の社会にインパクトを残したようだ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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