日韓W杯から20年、鈴木隆行の今 スクール5校運営、「本物の指導者」へ下積みの日々

スクールの一番の特徴は「子供に対する愛情」
2015年シーズン限りで現役を引退。東京・清瀬にある街クラブで13歳以下の子供たちを教えるなど、指導者として精力的に活動を広げていく。2018年にはS級ライセンスを取得。下の年代を教えることに、とにかくこだわった。
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「幼稚園児をちゃんと教えられるようになると小学生を教えるのも楽になりました。指導はそういった下の年代からしっかりやったほうがいいと聞いていましたけど、本当にそのとおりだなってもの凄く実感しましたね」
満を持して、2021年には幼稚園から小学生年代を対象にした「UNBRANDED WOLVES SOCCER SCHOOL」(アンブランデッド ウルフス サッカースクール)を開校する。このスクールの一番の特徴を、彼は「子供に対する愛情」と言い切る。
誰かに任せるのではなく、自分自身で直接指導することにこだわる。練習場を訪れれば1人ずつ名前で呼び、情熱を持って接していることが伝わってくる。
「上手くなれる理論と指導力が前提としてあったうえで、真剣に、そして愛情を持って。僕は(スクール生を)自分の子供のように思っています。絶対に上手くしてあげたい。日本で一番、その情熱を持ってやっていると自負しています。ただ、その熱をこっちに返してくれないと絶対にいい練習にはならない。サッカーはメンタルが大事だし、そこが結果に直結するスポーツだから、人間的な成長も必要になります」
コミュニケーションを密に、お互いの情熱を共鳴させて。
1人ひとりと深くつながろうとする鈴木の指導は反響を呼び、「UNBRANDED WOLVES SOCCER SCHOOL」は光が丘、白金、千駄ヶ谷、吉川美南に続いて、6月からは品川でもスタートさせた。鈴木のスケジュールは常にびっしりと埋まっている。
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