青木愛さん、勅使川原郁恵さんが実践するカラダづくり 最適な水分補給とは
アスリートが最大のパフォーマンスを発揮するためには、コンディショニングが重要になる。トレーニングのみならず、栄養と水分補給がカギを握る。カラダづくりは自分づくり。引退後も美しく、カッコ良く生きる2人の女性アスリート、青木愛さん(元シンクロナイズドスイミング日本代表)と勅使川原郁恵さん(元ショートトラックスピードスケート日本代表)が語る「カラダづくり、自分づくり」とは――。
青木愛さん、勅使川原郁恵さんが語るカラダづくり
アスリートが最大のパフォーマンスを発揮するためには、コンディショニングが重要になる。トレーニングのみならず、栄養と水分補給がカギを握る。カラダづくりは自分づくり。引退後も美しく、カッコ良く生きる2人の女性アスリート、青木愛さん(元シンクロナイズドスイミング日本代表)と勅使川原郁恵さん(元ショートトラックスピードスケート日本代表)が語る「カラダづくり、自分づくり」とは――。
勅使川原「シンクロの選手は凄い量を食べないといけないんですよね?」
青木「個々の選手によって違うんですが、私の場合は1日4500キロカロリーの摂取が必要でした」
勅使川原「女性で4500キロカロリーを摂取するとなると、相当にきついと思います」
青木「量はもちろん、食べる時間がまず短いんです。30分間の食事時間しかない中で大量に食べなければならず、味わって食べたことなんてほぼありませんでした。練習の合間の10分休憩でもバナナを食べたりと、それでも4500キロカロリーには届かないので、寝る前にお餅をレンジで温めて5個食べるのが日課でした。勅使川原さんはどうでした?」
勅使川原「スピードスケートは遠心力がかかる競技なので、体重がちょっと増えただけで余計に筋力を使わなければならなくなるし、スピードが出なくなるんです。自分にとってベストの体重はレースを通じて分かってくるので、一番いい体重をキープするようにずっと気をつけていましたね。私の現役時代は、種目によって栄養士さんが付いていたり、付いていなかったりする状況で、私には付いていませんでした。だから自分で一生懸命、勉強をしました。栄養管理で間違えると、成績に直結してしまうので」
青木「どういった点に気を付けていらっしゃいました?」
勅使川原「ざっくりと言えば、トレーニング中はタンパク質を中心に摂って筋肉をつくる。トレーニングで傷んだ筋肉を修復するにはアミノ酸ですよね。試合前は、たくさんのカロリーを消費することになるので、炭水化物でエネルギーを蓄えます。でもタンパク質と炭水化物だけではバランスが悪くなるので、野菜、果物も摂取して、ミネラル、ビタミンも十分に補給するように心がけました」
青木「私も一緒です。バランスを考えて、野菜もしっかり食べるようにしていました。でも野菜を食べるだけでお腹がいっぱいになると、カロリーを増やすのが大変になるんです。栄養のバランスを取りつつ、4500キロカロリーを確保するのは本当に難しかったですね」
勅使川原「シンクロは練習時間も長いから、カロリーを凄く消費しますよね」