憧れの名選手の教えを胸に 春高バレーで飛躍目指す女子高生セッター
竹下さんが指導したトスのポイントとは…
かつての名セッターから必死に何かを学び取ろうとする1年生セッターに関して、竹下さんは「彼女に関してはセッター歴が浅いので、まだどういった足の運び方でボールの下に入ればいいのかを勉強している最中のようでした」との印象を語った。そんな島田にはあるポイントを授けたという。
「私からは“こういう風にすればいいトスが上がるよ”という技術的な部分です。具体的に言うと、セッターから見るとネットは絶対に右側に来るので、そこまでの右足の使い方のコツです」
約1時間半と限られた練習の中で丁寧な指導を受けた島田は「オーバーハンドパスをする時はボールを持ってしまいがちになってしまっていました。竹下さんから言われたアドバイスを明日からの練習に生かしていきたいなと思います」と充実した表情を浮かべた。
「(教えてもらったことを)どのように判断して、自分のものにしていくかは本人次第です」
指導を終えた竹下さんはそう話す。来年1月に開幕する春高バレーでは自身も解説者として会場を訪れる。この日の教えを胸に飛躍を果たそうとする有望株のセッター。竹下さんもその成長を見守っている。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer