BMX内野洋平が「今」にこだわるワケ X Gamesの大舞台で伝えたいメッセージ
4回転アクセルに挑戦した羽生に共感「やっちゃうよね」
内野はBMXフラットランドをフィギュアスケートに例えることがある。平らなステージの上でBMXをスピンさせたり、自分の体を入れ替えたり。BMXと自分の体を自在に操るスキルも大切だが、誰にも真似できない唯一無二のトリックを決めることに大きな意味がある。それだけに五輪3連覇がかかった北京で、前人未到の4回転アクセルに挑戦した羽生結弦に最大級の賛辞を送る。
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「タイプとして羽生選手は僕と正反対にいる人だと思ってますが、北京で見せた姿は本当にかっこよかった。練習で7、8回失敗しているのに、それでもこだわったのが人類初の4回転アクセルを成功させること。本番でも失敗しましたけど、練習で成功していないんだから、それは失敗するわって。ただ、それでも本番でやっちゃうのは、僕たちすごく似てるなって思いました。やっちゃうよね。決めた時ハンパじゃないもんね。ミスったとしても挑戦した自分に拍手したいって思うよねって」
誰でもない、自分に対する挑戦に臨んだ羽生のように、X Gamesでは内野も新技に挑む予定だが「僕は8回失敗した技が本番で決まるかどうかっていうドキドキ感はいりません」と笑う。
「最悪でも1/2ですね。2回に1回の成功率でも、本番になると3回に1回くらいに下がる。本番の状況を想像しながら、自分が決めたい時にトリックを決められるか。決まらなくてもいいと思っている時に決まっても意味がない。自分がいかに状況をコントロールできるか。それができなければ、39歳になって鉄の塊をぶん回してないですよ(笑)」