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全国大会経験者も… 陸・海・空が激突する、自衛官だらけの「自衛隊サッカー大会」

2年連続最多19回目の優勝を飾った海自厚木マーカス【写真:平野貴也】
2年連続最多19回目の優勝を飾った海自厚木マーカス【写真:平野貴也】

陸・海・空の垣根を超えた戦いが職務にもたらすもの

 また、転勤による移籍が多いのも大会の特徴だ。前回大会で3位になった空自入間・横田で選手兼監督を務めた河崎健太郎(※43歳で主力として活躍して大会優秀選手に選出された鉄人選手)が、今大会は空自浜松で参加。大会参加者の多くは、転勤先にも知っている顔がいることになる。基地や部隊、階級を問わずに知り合うことで、仕事のコミュニケーション向上に役立つ面もあるという。陸・海・空の垣根を超えた人脈が育まれる環境は、仕事だけでは生まれにくく、3位となった海自厚木なかよし(※優勝した海自厚木マーカスのOBチーム)の日里和樹監督は「海外派遣に行った際に、大会で知り合った空自の選手と出会ったときは、コミュニケーションが取りやすかった」と話していた。

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 大会は、過去に2回、東日本大震災(2011年)と熊本地震(2015年)で中止となっている。8日間で最大5試合というタフな日程でも喜んでプレーできるのは、有事に際しては緊張感の高い仕事をする彼らにとってサッカーがリフレッシュの場となっているからだ。大会は、表彰式に参加した選手全員が敬礼を行う独特の閉会式で幕を閉じた。また来年という思いが、参加者にとって仕事とサッカーの両立をするモチベーションとなり、大会は続く。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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