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佐藤琢磨、新天地での13年目を力強く発進 優勝請負人の期待と憧れるイチローとの縁

インディカー・シリーズ参戦13年目の開幕戦で、22番手からスタートした佐藤琢磨(ホンダ)が10位に入る健闘を見せた。「不安と期待がいっぱいだった。初レースとしては良かったと思いますね」。フロリダ州セントピーターズバーグの透き通るような青い空の下、佐藤の表情も晴れやかだった。昨季まで4シーズン在籍したチームを離れ、今季から「デイル・コイン・レーシング」へ移った。その初戦は自身にとってインディカー通算200戦目。「皆さんに応援して頂いて、こうして新しいチームで200戦目を迎えられて、こんなに幸せなことはない」と感慨を込めた。

レース後、取材に応じる佐藤琢磨【写真:岡田弘太郎】
レース後、取材に応じる佐藤琢磨【写真:岡田弘太郎】

インディカー・シリーズ参戦13年目、開幕戦は10位健闘

 インディカー・シリーズ参戦13年目の開幕戦で、22番手からスタートした佐藤琢磨(ホンダ)が10位に入る健闘を見せた。「不安と期待がいっぱいだった。初レースとしては良かったと思いますね」。フロリダ州セントピーターズバーグの透き通るような青い空の下、佐藤の表情も晴れやかだった。昨季まで4シーズン在籍したチームを離れ、今季から「デイル・コイン・レーシング」へ移った。その初戦は自身にとってインディカー通算200戦目。「皆さんに応援して頂いて、こうして新しいチームで200戦目を迎えられて、こんなに幸せなことはない」と感慨を込めた。

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 そんな特別な思いとは裏腹に、決勝までの道のりは険しかった。26日の練習走行でロマン・クロージャンに後方から追突される不運なアクシデントに見舞われた。準備不足のまま臨んだ予選は22位と振るわず、手応えをつかめないまま決勝が行われる日曜日を迎えていた。

 ただ、決勝当日の朝のウォームアップ走行でマシンセッティングを改善し、10番手のタイムを出した。「車がいい方向にいったな、と」。それまで曇っていたものが晴れ、「トップ10」という目標が視界に大きく広がった。そしてレースがスタートすると、出だしから猛アタック。「ハードにレースができた。フロントが他の車にタッチするんじゃないかなってくらい、スタートで一気に攻めて順位を上げたので、あれが大きかった」。最初の周回で複数の前方車を抜き去ると、その後も燃費に気を配りながらピットイン回数を最小限にとどめる戦略で着々と順位を上げた。

 出場したドライバーの中で最も順位を上げる鮮やかな挽回だった。「予選まで非常に苦しい流れだったので、そこを挽回できた。チームのすばらしいサポートのお陰」。レース後は新しい仲間たちと抱き合って健闘をたたえ合った。

「こういう荒れない展開のレースで10位に入れたというのはリアルに強かったということ」という言葉に力がこもった。慣れない環境で新しいスタートを切った佐藤にとってはマシンの性能とチーム力に対する手応えが深まっただろうし、チームにとっても通算6勝をマークする佐藤の実力を再認識できたはずだ。

 共同オーナーのデイル・コイン氏は「予選はうまくいかなかったが、決勝はスタートから素晴らしかった。戦略も良かったし、いい仕事をした。最終的に10位以内に入れて満足している」と高く評価した。

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