日本ゴルフ界を席巻 韓国女子ゴルファーはなぜ海外に進出するのか
「シード選手が30人ほど入れ替わるなんて…」
今年の日本ツアーのヤマハレディースオープン葛城で3位タイに入り、韓国人のユン・チェヨン。プロ転向して11年目を迎えるが、まだ韓国女子ツアーで1勝(2014年)しかしていないというのだから驚きだ。彼女が韓国ツアーの現状についてこんな話をしてくれた。
「韓国女子ツアーは年々、試合数も賞金額も増えています。その理由の一つにアマチュア時代に国家代表で鍛えられた若くて強い選手が、次々と出てくることが挙げられます。米女子ツアーで活躍するキム・ヒョージュやチョン・インジなどの実力者が後を絶ちません」
韓国女子ツアーは昨季から、賞金ランキング60位までに賞金シードの付与が決まった。選手にチャンスは広がる一方、毎試合の出場人数は120~140人に増えた。それがより競争を増す要因となった。ユンは苦笑いしながらこんなことを口にした。
「3~4日間のうち、1日は7アンダーくらい出さないと韓国ツアーでは優勝できません。毎年、シード選手が30人ほど入れ替わるなんておかしな話と思いませんか?(笑)。活躍できなければスポンサーはすぐに離れます。シードを落とすと2部ツアーで生活するのは難しい」