「被写体・羽生結弦」という魔力 北京五輪で撮影した海外写真家が感じるカリスマ性
羽生の魅力は「生まれながらのカリスマ性」
長野五輪から24年、これまで数多くのフィギュアスケーターを撮影してきたが、その中でも最も印象深いのが羽生だという。「ティーンエイジャーの頃から長くトップに立ち、ディック・バトンから66年ぶりとなる五輪2連覇も果たした。彼は特別な存在だよ」と笑顔。羽生が日本国内にとどまらず、世界中のファンに愛される理由について問われると、こう答えた。
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「彼には生まれながらのカリスマ性がある。それが魅力の一つ。スキルや表現力の高さもさることながら、プログラムを構成する一つ一つのエレメントを完璧にまで仕上げてくる。一流の選手は一流の写真を撮らせてくれるが、羽生もその一人。素晴らしい被写体だ。
そもそも、街を歩いているだけで誰もが振り向きそうなオーラを放っている人間が、あれだけのパフォーマンスをできるのだから、人気が出ないわけがない。あれだけ注目される存在でありながらスキャンダルやゴシップがないことも大きい。もし自分の子供がパートナーだといって羽生を連れてきたら、日本中の親が大喜びするんじゃないか(笑)」
五輪王者の座は羽生からチェンに明け渡され、この北京でも時代が少し動きを見せた。この動きがどんな変化に繋がっていくのか。進化するフィギュアスケートの魅力を伝えるため、マシューさんはシャッターを切り続ける。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)