羽生結弦を描いた1人の米国女性ファン 「フィギュアと芸術への貢献」に捧げる感謝
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#83 連載「氷の絵師たちのエール」第13回
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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フィギュアスケート界には競技への愛情を絵に込め、選手を後押しするファンが数多くいる。連載「氷の絵師たちのエール」では、そんなファンたちが描いた作品とともに、今大会に出場するスケーターなどへの想いを紹介し、フィギュア熱を広げていく。第13回は羽生結弦を描いた米国の女性ファン「jellyfishcharms」さん。
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世界に影響力を持つ羽生結弦。孤高の絶対王者に魅了された人は、太平洋の向こうにもいる。
今大会、94年ぶりとなる五輪3連覇がかかった羽生。世界選手権3連覇のネイサン・チェン(米国)との五輪史上最高レベルの戦いが注目を浴びた。フリーでは「夢」とした4回転アクセルに挑戦。銀盤を勇敢に舞う姿は、観る者すべてを魅了した。
平昌五輪で連覇を達成。23歳にして、多くのタイトルと名誉を手にした。しかし、それでも羽生は歩みを止めなかった。チェンをして「僕が五輪連覇をしていたら、とっくに辞めていたと思う」と言う。辿り着いた3度目の五輪を世界が見守っていた。
「ハニュウは芸術面と技術面の両方でフィギュア界を代表する選手です。彼のプログラムはいつも手が込んでいて、よく振り付けされています」
こう語る米国の女性ファン「jellyfishcharms」も、この日本人スケーターに魅了された一人だ。
描いたのは「ANA」の白のジャージ姿を着て、左手で髪をかき上げる仕草をする羽生。背景には、翼もデザインされている。「私の作品がその美しさと優雅さを反映できていれば嬉しいです」。イラスト歴は10年以上。培った技術に、愛情を添えた。
「あなたの滑りは記憶に魅力的で美しいです。世界にインスピレーションを与えています」
3連覇には届かずとも、羽生が歩んできた道にできた足跡が褪せることなどない。「そして、あなたがこの競技と芸術に貢献してくれたことに対して感謝しています」と「jellyfishcharms」さんが言った言葉は、世界のファンに共通するものだろう。
2022年の冬。羽生結弦が北京のリンクで見せた姿は、これから先もずっと語り継がれるものになる。
【私がフィギュアスケートを愛する理由】
「飛んでいるような感じがするのでフィギュアスケートが好きです」(jellyfishcharmsさん)
※「THE ANSWER」では北京五輪期間中、取材に協力いただいた皆さんに「私がフィギュアスケートを愛する理由」を聞き、発信しています。
(THE ANSWER編集部)