鉛筆画で表現した希代の17歳トルソワの肖像「弓矢で五輪の魔物を射抜く姿を想像して」
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#69 連載「氷の絵師たちのエール」第11回
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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フィギュアスケート界には競技への愛情を絵に込め、選手を後押しするファンが数多くいる。連載「氷の絵師たちのエール」では、そんなファンたちが描いた作品とともに、今大会に出場するスケーターなどへの想いを紹介し、フィギュア熱を広げていく。第11回は女子シングルに出場するアレクサンドラ・トルソワ(ROC)を描いた女性ファン「akkiy☆」さん。
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鉛筆に想いを込め、フィギュア大国の逸材へのエールを込めた。
17歳のトルソワは4種類の4回転を跳び、ロシアを代表する希代のジャンパー。ジュニア世界選手権を連覇し、19-20年シーズンにシニアデビュー以降、女子初となる4回転トウループ、フリップ、ルッツ成功など、ジャンプを跳ぶたびに記録を打ち立ててきた。
激戦だったロシアで代表権を掴み、今大会も金メダル候補の一角だ。
「トルソワ選手にはギリシャ神話のアテネとアルテミスを足して2で割ったようなイメージを持っています」
こう語り、1枚の絵にエールを込めたのは「akkiy☆」さん。4年前からトルソワのファンといい、17歳の肖像を鉛筆で繊細に表現した。「弓矢でオリンピックの魔物を射抜くような姿を想像して描きました」
鉛筆画歴は4年になる。「得意ジャンルは、芸術に携わっている人の顔を描くことです」。日本の文房具を使った制作を心掛ける。今回は「mitsubishi hi uni」のHとHBを使用。愛情と真心を注ぎ、作品を完成させた。
「飽くなき探究心と向上心を持ち、ひたむきに努力するトルソワさんが大好きです。今回、あなたの『一秒』が描けて幸せでした」
女子ショートプログラム(SP)は15日に行われる。
トルソワは28番滑走で登場。ファンも国籍に関係なくエールを送るのが、フィギュアスケートの魅力である。北京の銀盤でどんな舞を見せるのか。
ロシアの17歳に、日本からも熱い視線が注がれる。
【私がフィギュアスケートを愛する理由】
「スポーツと芸術が融合されているところが魅力です。点数では測れないものが隠されているところにも惹かれます」(akkiy☆さん)
※「THE ANSWER」では北京五輪期間中、取材に協力いただいた皆さんに「私がフィギュアスケートを愛する理由」を聞き、発信しています。
(THE ANSWER編集部)