シンガポールの女性が描いた羽生結弦という芸術「これから先何年もあなたを見続けたい」
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#53 連載「氷の絵師たちのエール」第8回
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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フィギュアスケート界には競技への愛情を絵に込め、選手を後押しするファンが数多くいる。連載「氷の絵師たちのエール」では、そんなファンたちが描いた作品とともに、今大会に出場するスケーターなどへの想いを紹介し、フィギュア熱を広げていく。第8回は羽生結弦を描いたシンガポールの女性ファン「poohzuru」さん。
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羽生結弦の演技をずっと見続けたい。そう思うファンは世界にいる。
3連覇を目指した今大会。男子ショートプログラム(SP)8位で迎えた10日のフリーは4回転アクセルに果敢に挑戦。“史上最高の4位”というべき内容だった。五輪連覇を達成してなお、「4回転アクセル」という夢を追い求め、戦い続けた姿は多くの人の胸を打った。
シンガポールの女性ファン「poohzuru」さんは「この選手はいつも私たちの心を温め、ハグしてくれる」と羽生への愛を込め、1枚の絵を描いた。
「この衣装は性別に関わらず、誰でも着られるので描くことにしました」
選んだのは「氷上に出る前の集中した表情を見せてくれるシーン」という。「嵐の前の静けさ、内側から燃えさかる炎を表現したかった。こんな風にスケーターが氷上に現れた時のリンクがゆっくりと色彩に包まれる瞬間を見ることができるんです」とこだわりを明かした。
今大会、羽生は開幕後から姿を現さず。日本のみならず、地元・中国のほか、世界各国で絶対王者の動向を追いかけ、フィギュア界の中心に羽生がいることを強く印象づけた。「poohzuru」さんも、その一人。
「いつも見ている私たちに喜びをもたらしてくれてありがとう。これから先、何年もあなたの演技を見続けたいです」
羽生結弦というフィギュア界が生み出した希代の才能が、氷の上で輝き続けることを世界が願っている。
【私がフィギュアスケートを愛する理由】
「自分も滑るのですが、スケートが与えてくれる自由が大好きです。飛んでいるような気持ち、無心になれるような感覚になれます。選手が滑って表現する芸術性を見られることも大好きなんです」(poohzuruさん)
※「THE ANSWER」では北京五輪期間中、取材に協力いただいた皆さんに「私がフィギュアスケートを愛する理由」を聞き、発信しています。
(THE ANSWER編集部)