【ゴルフ】なぜ賞金女王から最短シード落ち? 森田理香子が抱えた苦悩といまだ宿る炎
再起誓う26歳「必ずまた一番上に」
「今までは余裕はありませんでしたが、今年は最後の試合では5つバーディを取ってしっかり攻めることができた。今さら遅いかもしれないですが、忘れていた感覚を思い出すことができました。ファイナルクオリファイングトーナメント(QT=最終予選会)でも攻めていきたい」
賞金女王になってからシードを失った選手は過去にも存在するが、3年での陥落は最短という不名誉な記録を残してしまった。しかし、もうそんなことは気にしていられない。
森田は来季のレギュラーツアー出場権をかけて、ファイナルQT(11月29日~12月2日)に臨む。ここに出場するのはプロデビューした08年以来。相当な重圧の中での戦いになるのは必至だが、それでも森田は諦めていない。
「QTには100パーセントの力で臨みます。それに私、必ずまた一番上に戻ってきます」
まだ26歳。ここでゴルフ人生を終わらせるつもりはない。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim