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50歳になっても卓球を続けたかった水谷隼 主役を降りた9月9日、集合写真で立った場所

写真撮影で一番端に立とうとした大島(左)を“いやいや”と遮った水谷、引き立て役に回った【写真:荒川祐史】
写真撮影で一番端に立とうとした大島(左)を“いやいや”と遮った水谷、引き立て役に回った【写真:荒川祐史】

未来の主役に期待する水谷の言葉「卓球界はこの先も明るい」

 東京五輪で活躍した選手たちの影響は大きい。水谷は伊藤美誠(スターツ)との混合ダブルスで日本卓球界初の金メダリストに。男子団体でも銅メダル獲得に大きく貢献した。Tリーグ開幕戦の選手紹介では「ゴールドメダリスト」とアナウンスされて入場。どの選手よりも大きな拍手が鳴るのも無理はない。五輪後はテレビ出演に引っ張りだこ。卓球界が注目を浴びるよう奔走してきた。

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 東京五輪中の会見では、これから主役を担う選手たちに期待を膨らませていた。

「中国選手を倒すのはとてつもなく苦しくて、改めて大きな壁だと認識した。ただ、五輪の決勝で破ったのも事実。これからの若手は中国選手を倒せるんじゃないかという期待も持っています。

 自分としては、目が完治するなら40歳、50歳になっても卓球を続けたいという気持ちは凄く強い。ただ、今回の東京五輪で張本(智和)のプレーを見て、頼れる後輩がいることは凄く嬉しいですし、卓球界の男子はこの先も明るいんじゃないかなと思っています。現状は治療法もない。悔しいですけど、自分の冒険はここまでかなと思います」

 日本のレベルを引き上げたことは誰もが認めている。女子人気の裏で日の目を見なかった時代も戦い続けた。そんな先駆者が主役を降りた。10月末、故郷・静岡の試合で一区切り。「現役選手」として最後の姿を見せた。未来ある多くの選手には、託された意志を大切にし、新たな冒険を歩んでほしい。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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