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「テニス界にとって朗報」 コロナ禍の遠隔指導、現役プロが福島の子どもと築いた絆

プロテニスプレーヤーの綿貫敬介(明治安田生命)が11月28日、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた「東北『夢』応援プログラム」の成果発表イベントに登場した。遠隔指導ツール「スマートコーチ」を活用し、遠隔指導をしてきた福島県いわき市の少年少女14人と直接交流。全国クラスの実力者に成長した生徒も輩出した“綿貫塾”の躍進の裏に、日本テニス界の誇るトッププロプレイヤーたちの粋な計らいがあったという。

福島の少年少女を直接指導する綿貫敬介【写真:中戸川知世】
福島の少年少女を直接指導する綿貫敬介【写真:中戸川知世】

プロテニスプレーヤーの綿貫敬介が福島の少年少女を直接指導

 プロテニスプレーヤーの綿貫敬介(明治安田生命)が11月28日、公益財団法人東日本大震災復興支援財団が立ち上げた「東北『夢』応援プログラム」の成果発表イベントに登場した。遠隔指導ツール「スマートコーチ」を活用し、遠隔指導をしてきた福島県いわき市の少年少女14人と直接交流。全国クラスの実力者に成長した生徒も輩出した“綿貫塾”の躍進の裏に、日本テニス界の誇るトッププロプレイヤーたちの粋な計らいがあったという。

「前回の中間発表からスパンは短いですが、皆さんが取り組んだ各ショットの練習の成果と成長を確認していきたいと思います!」

 福島県いわき市でテニスに励む子どもたちに「夢応援マイスター」として遠隔指導を続けて、4年目を迎えた綿貫。新型コロナウイルス感染拡大の影響でなかなか実現しなかった直接指導がいわき市のテニスコート「ア・パース」で開催。前回の中間発表から1か月という短い期間で、参加生徒14人に進化のためのポイントをそれぞれ伝えていた。

 一気に気温の低くなった東北で熱い指導はスタートした。遠隔指導でそれぞれの課題に取り組んでいた生徒たち。実際にプロの指導を受けると、打点やラケット、ショットの軌道はみるみるうちの向上していった。

 プロテニスプレーヤーの傍ら、実弟の陽介のツアーコーチとして海外遠征に同行している綿貫。課題のプレー動画を生徒に送り、練習動画のフィードバックを受けて、そこを添削するというスタイルで、スマートコーチを活用しているが、今回はトッププレイヤーの粋な計らいで、指導は豪華になったという。

「今回は指導用の動画作成をトップ選手たちに許可を得て、協力してもらい指導させてもらっています。遠征中の合間などに全員が被災地の生徒の指導に協力してくれました。本当にありがたいです」

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