Bリーグ群馬、高校生発案の小児がん支援「レモネードスタンド」に協力する理由
ホームゲーム開幕戦では約853本分を販売し、大盛況に
10月9日、いよいよ迎えた新シーズンホーム開幕戦。会場に設置された『レモネードスタンド』にはプロジェクトを企画した高校生たちと、彼らをサポートするクラブスタッフが立った。
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「高校生の皆さんが、最初は恥ずかしがってしまってなかなか声を掛けられずにいたんです。でも、告知を見てブースに来てくださったファンの方から『頑張ってね』と声を掛けてもらったことで、どんどん声を出せるようになって協力を募れるようになりました。そんな姿を見ていて、サンダーズが提供した場で、サンダーズのファンの方と地域の方が上手く繋がり、みんなの協力が、売上という形になって、それが社会貢献になるのは、とてもいい関係が作れていると感じました」(牧山さん)
事前にクラブや選手のSNSを見ていた多くのファンがブースを訪れた。そこにはクレインサンダーズのファンだけでなく、対戦相手・千葉ジェッツのユニフォームを着ていたファンも、そして試合とは関係ない地域の人もいた。9日と10日の2日間で売り上げた金額は170,776円、レモネード本数で換算すると、約853本分だった。
残念ながら、選手たちは試合当日は準備があるためブースでの販売には参加できなかったが、『レモネードスタンドプロジェクト』の話を聞いて賛同。「ぜひ協力したい」との気持ちから、事前にSNSやクラブ公式を通じて協力の呼び掛けに励んだ。
日本で10年以上プレーしているマイケル・パーカーは、「日本に長く住んでいるのでアメリカで始まったプロジェクトだということは知らなかったけど、プロジェクト自体が素晴らしいと思うし、自分も協力することができてうれしいね。ホーム開幕戦での販売数は聞いたよ。スゴイ数字だよね! 素晴らしいです」と喜んだ。
今シーズンからクレインサンダーズに加入した五十嵐圭も「たくさんの方たちが小児がん支援のためにレモネードを購入してくれたんだと思いますし、自分たちの試合を通じて今回のプロジェクトを知ってくれて参加してくれたのはうれしいです。少なからず自分たちにも影響力はあると思うので、自分たちが発信していくことで、もっと募金が集まって、より多くの支援につながっていくといいですね」と語った。
今回のプロジェクトは、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が『レモネード』の商品提供を行い、株式会社オープンハウスがブース提供などの協力支援を行っている。そのおかげで、売上の全額を一般社団法人レモネードスタンド普及協会に寄付できる仕組みになっているという。