サッカーマニア必見! “トーキックの魔術師”が本物のトーキックを蹴ってみた
どんな局面でも使えるトーキックは世界レベルにこそ絶対に必要な技術
奥村さんはそう力説する。また得点を狙う場面だけでなく、どんな局面でも使えるのだという。
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「自陣のゴール前でもクリアできる。モーションなく蹴れるというメリットは大きいですね。遠い距離からのミドルシュートも打てますから」
ただ日本のフットサル界に、トーキックを使いこなす選手はほとんどいないのが現状だという。
「引退して10年ですが、未だに僕の名前が出てくるので。海外にはたくさんいますよ。ブラジル代表のロドリゴ(2012年のフットサルW杯の優勝メンバー)とか。ハーフラインくらいから決めちゃう選手もいます」
だからこそ、トッププレーヤーにもマスターしてほしいのだという。
「世界で戦うためには、間違いなく必要な技術。トラップしてすぐ打てるとか、世界レベルのGKだと普通のシュートはまず入らないですからね」
初心者からトップ選手まで、だれでも扱え、ものにすれば大きな“武器”。習得へのカギはどこにあるのか。
「まずは来たボールを、止めてしっかりと当てるところから。どんな局面でもトーキックでゴールに入れることで、成功体験として身につく。大人になってからフットサルを始める人には特におすすめですね。トーキックのほうが点が入りますからね。覚えやすくて点が取りやすい技術なのかなと。トーキックを使う選手がどんどん増えていってほしい」
トーキックの第一人者はこう強調し、“後継者”の出現を願っていた。
◇奥村敬人(Fリーグ湘南ベルマーレ監督)
1975年10月1日、神奈川県藤沢市生まれ、藤澤西高校でインターハイ出場。卒業後プロを目指し、アルゼンチンへ。州リーグで1年半プレーし帰国。その後日本でフットサル選手に。2000年に「P.S.T.Cロンドリーナ」を立ち上げ、日本一にも貢献。2007年に湘南ベルマーレと提携。Fリーグで1年間プレーして、コーチ、監督を務める。
(THE ANSWER編集部)