武藤嘉紀のJ復帰弾 闘莉王が「神戸がリーグを盛り上げてる証拠」と絶賛した理由とは
闘莉王「Jリーグでもう一皮剥けてから海外に行けば良かったと思うけど…」
武藤の爆発力とアグレッシブさを高く評価していた闘莉王氏。10月27日の段階で今季のJ1リーグ9試合で4ゴール。順調に得点を重ねているが、周囲との呼吸がより合うようになれば、さらなるゴールラッシュも期待できるという。
武藤はマインツに移籍するまで、FC東京での活動期間は実質1シーズン半という短いものだった。
「Jリーグでもう一皮、二皮剥けてから海外に行けば良かったと思う。それでも、代表にたどり着いた。いろいろな経験も積んで帰ってきた。そういう経験をJリーグで見せてくれるとうれしい。欧州での挫折をJリーグでいかに活かせるか。サッカーをしたいけれど、試合に出られない。そういう悔しさは選手にとって、大おきなモチベーションになる。
欧州組がキャリアのピークでJリーグに戻ってこられないのは仕方がない。でも、まだまだ違った輝きを見せられる選手が戻ってくるということは大歓迎。Jリーグにとってもすごくいいことだと思う。自分も活躍を楽しみにしています」
欧州での経験をJリーグにいかに還元するのか――。神戸の大型補強の目玉の今後に、闘莉王氏は熱い視線を向けていた。
■田中マルクス闘莉王
1981年4月24日生まれ、ブラジル出身。渋谷教育学園幕張高を卒業後、2001年にJ1広島でプロデビュー。06年に浦和のリーグ初優勝に貢献し、同年のJリーグMVPに輝く。07年にACL優勝、名古屋移籍後の10年に自身2度目のJ1制覇。03年の日本国籍取得後は日本代表としても活躍し、04年アテネ五輪、10年南アフリカW杯に出場。日本代表43試合8得点の成績を残した。19年12月にJ2京都で現役引退。現在はブラジルで実業家として活動する傍ら、公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」も話題に。
(THE ANSWER編集部)