武藤嘉紀のJ復帰弾 闘莉王が「神戸がリーグを盛り上げてる証拠」と絶賛した理由とは
サッカー界で最も熱い男が選んだ、漢を感じる熱いプレーとは。
【月間表彰】闘将を熱くさせたワンプレーを選出
サッカー界で最も熱い男が選んだ、漢を感じる熱いプレーとは。
ヴィッセル神戸に所属する元日本代表FW武藤嘉紀が9月24日のJ1リーグ第30節清水エスパルス戦で、Jリーグ復帰後初となるゴールをヘディングで決めた。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、スポーツチャンネル「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、9月のJリーグ「月間最熱モーメント」に泥臭い一撃を選出。「THE ANSWER」のインタビューで、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、日本代表FW大迫勇也というスターが連係した神戸のエンターテイメント性を高く評価している。(取材・文=THE ANSWER編集部)
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大型補強を次々に成功してきた神戸らしいフィニッシュだった。アウェー清水戦の前半8分、左サイドでボールを受けたイニエスタが起点となったプレー。大迫が敵陣に切り込んだ初瀬からパスを受け、左足で狙いすましたクロス。ヘディングで武藤が飛び込むと、相手DFをかすめ、ゴール左隅に突き刺さった。
2015年5月にFC東京からブンデスリーガ・マインツに旅立った男はJ復帰後、初ゴールとなった。
「決してキレイな形、ゴールではないんですが、最近神戸がやっていることを前向きに考えないといけない。Jリーグが盛り上がっているのは、神戸の力によるものが大きい。神戸の力で盛り上がっている気がする。イニエスタを連れてきたり、酒井高徳、武藤、大迫を補強したり、バルセロナから選手を連れてきたりしている。ブサイクで泥臭いゴールだったかもしれないが、大型補強の3人が絡んだ結果と考えると、さらに熱くなる。これがJリーグを神戸が盛り上げている証拠として、今回は選びました」
闘莉王氏はこう語った。イニエスタ、フェルマーレン、サンペール、ボージャン・クルキッチというバルサ経験者に加え、酒井、大迫、そして、武藤という日本代表経験者を次々に補強してきた神戸。ビッグクラブへの道を突き進むチームの野心の結晶だと、闘莉王氏は評価している。
闘莉王氏は現役時代に名古屋グランパスの一員として、FC東京所属時の武藤とピッチで対峙したことがある。2014年11月3日のリーグ戦では闘莉王氏と武藤がそれぞれゴールを記録し、2-2ドローだった。
「イノシシのように突っかかってくる印象。勇気があり、怖いもの知らずのプレースタイル。どんどん勝負してくる。タイミングの良さも抜群。乗ったら乗るほどにゴールを取れるタイプ。イニエスタ、大迫、外国籍選手のパサーもいる。連係がさらに上がれば、ゴールは量産できる」