子供の「苦手」を「得意」に― 元バスケ日本代表選手が故郷で過ごした“夢”の4か月

子供たちがたった4か月で実感した成長「苦手だったけど、得意になった」
約2時間の指導の後、迎えた運命の成果発表。実際に遠隔指導を受けてきた12人が、ドリブルとシュートの課題を渡邉氏の見つめる前で挑戦していった。大事なのは成功するか、失敗するかではなく、なぜ成功し、なぜ失敗したか考え、今後の成長に生かすこと。子供たち一人ひとりが課題を持ち、課題をこなすたびに大きな拍手が次々と沸き起こった。
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そして、イベントの最後には渡邉氏から修了証授与式が行われた。子供たちは4か月前に行われた初回の「夢宣言」イベントの際に宣言した「半年後の約束」をもう一度読み上げ、取り組みを振り返った。
「拓馬選手にいろいろなシュート、ドリブルを優しく教えてもらい、楽しく覚えることができた」「ゴール下のシュートがうまくなった。苦手だったけど、得意になった」「動画を見て学んで私にはまだまだできないことがいっぱいあるとたくさん知ることができた」「渡邉さんにたくさん教えてもらったことを中学でも生かしていきたい」
次々と成長を実感する言葉が溢れた。何よりも、まだどこか自信なさげだった子供たちが堂々とした振る舞いで胸を張った姿が、人間としての成長も表しているようだった。多くの子供たちは中学校に上がるため、指導は“卒業”となるが、来年度も在学する2人を含め、新たなメンバー8人で1年間の遠隔指導がスタートする。
続けて新メンバーの「夢宣言」が行われた。「1年後の約束」として「得点王になる」「ワンハンドシュートを磨く」「試合でレッグスルーを決められるようになる」などと宣言。引き続き指導する渡邉氏は優しい眼差しで見守った。果たして、1年後、子供たちはどんな姿になっているのか。一つの夢が節目を迎え、一つの夢がまた、動き出した。
(THE ANSWER編集部)
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